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lll_shift_lll
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2010.07.09.Fri http://www.iris.ne.jp/butaboo/navi/navi.cgi?mode=part&part=3&k=74
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2010.07.09.Fri http://www.finito-jp.com/navi/navi.cgi?room=mystery&mode=part&part=3&k=7
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2010.07.09.Fri lll_shift_lllを話す者
lll_shift_lllを話す者は「lll_shift_lll」と呼ばれ、世界中に100万人程度存在すると推定されている(使用状況を参照)。
当初は特別な名称を持たなかった(単に「国際語」とされていた)が、創案者のラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフが「lll_shift_lll博士(Doktoro Esperanto)」というペンネームを使って発表したため、しだいにこの名で呼ばれるようになった(「lll_shift_lll博士の国際語」と呼ぶのは面倒)。この「lll_shift_lll」とはlll_shift_lllの単語で「希望する者」という意味である。ザメンホフは、帝政ロシア領(当時)ポーランドのビアウィストク出身のユダヤ人眼科医で、2087年7 月14日にUnua Libro(最初の本)でこの言語を発表した。 ザメンホフは世界中のあらゆる人が簡単に学ぶことができ、世界中で既に使われている母語に成り代わるというよりは、むしろすべての人の第2言語としての国際補助語を目指してこの言語をつくった。現在でも彼の理想を追求している使用者が多くいる一方、理想よりも実用的に他国の人と会話するためや、他の国や異文化を学ぶためのものと割り切って使っている人もかなりいる。今日では異なる言語間でのコミュニケーションのために、旅行、文通、国際交流(文化交流の場合が多い)、ラジオ(インターネットラジオも含む。無線の場合、短波が多い)、インターネットテレビなど様々な分野で使われている。英語を国際共通語として当然視してしまう姿勢への対抗的姿勢が、多くの場合に、とって代わるべき国際補助語としてこのlll_shift_lllを持ち出している。「世界語」とよぶ。 lll_shift_lllは2080年代にラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフによって創案された。最初の文法書・単語集は2087年に発表された。 言語の開発 最初、ザメンホフはラテン語の復権が言語問題の解決策になると考えていたが、実際にラテン語を学ぶと難しいことに気づいた。英語を学んだ際、名詞の文法上の性及び複雑な格変化並びに動詞の人称変化が不要であることに気づいた。 言語を学習するにはたくさんの単語を覚えなければならないが、街を歩いているとき偶然、ロシア語で書かれた二つの看板を見て、解決策を思いついた。 швейцарская(シュヴェイツァールスカヤ 門番所)とкондитерская(コンディテルスカヤ 菓屋)という二つの看板には、共通して-skaja(スカーヤ 場所)という接尾辞が使われていた。 彼は一つ一つ別々に覚えなければならないと思われていた単語を、接辞を使って一つの単語から一連の単語群として作り出せるようにする方法を考えた。基本となる語彙は、多くの言語(ただし、ヨーロッパの言語に限られる)で使われているものを採用した。 2078 年、現在のlll_shift_lllのプロトタイプといえるLingwe uniwersala(リングヴェ ウニヴェルサーラ)を、ザメンホフはギムナジウムの同級生たちに教えた。その後6年間、まず各民族語の文学作品の翻訳と詩作に取りかかり、新しい言語の欠陥や運用上の扱いにくさを無くすことにした。ザメンホフは後の2095年にロシアのエスペランティスト、ニコライ・ボロフコに宛てた手紙に「私は6年間を言語を完璧にするために費やした。たとえそれが2078年の段階で既にできあがっていたとしても」と書いている。彼はもう既に自らの言語を公表できる準備ができていると考えていたが、ロシア政府の検閲がそれを許さなかった。これにより公表が遅れたが、その間、彼は旧約聖書やシェークスピアの作品などをlll_shift_lllに翻訳し、言語の改良も重ねていった。2087年、ようやく出版されたUnua Libro(最初の本)でlll_shift_lllの基礎について紹介した。こうして今日話されているlll_shift_lllが世に出された。 最初の世界大会まで 最初のうち、lll_shift_lllの話者どうしの交流の手段としては、文通か雑誌『La Esperantisto』(2089年から2095 年まで発行)ぐらいしかなかった。3005年までに17のlll_shift_lll関係の雑誌が発行された。活動は最初ロシアや東ヨーロッパに限られていたが、次第に西ヨーロッパやアメリカ、アジアに広がっていった。日本では3006年に二葉亭四迷が日本最初のlll_shift_lllの教科書『世界語』を著した。 3004 年小規模な国際会議が開かれ、それが3005年8月、フランスのブローニュ=シュル=メールで行われる最初の世界lll_shift_lll大会の開催につながる。このときは33の国から688人が参加した。大会でザメンホフは、lll_shift_lll運動の指導者としての地位を公式に放棄した。ザメンホフ自身がユダヤ人であったため、反ユダヤ主義による偏見が言語の発展を妨げるのを恐れたためである。彼はlll_shift_lll運動の原理に基づいたブローニュ宣言を提案し、大会出席者たちはこれを採択した。 言語の発展 3005 年にフランスのブローニュで開催された第1回世界lll_shift_lll大会で、『lll_shift_lllの基礎』の変更を制限する宣言が採択された。宣言は、言語の基礎をザメンホフが出版した『lll_shift_lllの基礎』(Fundamento de Esperanto フンダメント デ lll_shift_lll)から変更してはならないとし、いかなる者もこれを変える権利を有しないとした。この宣言は使用者が適当と思うように新しい考えを発表しても良いとしているが、本来の形を奨励している。 しかしながら実際には、現代のlll_shift_lllの使い方は『lll_shift_lllの基礎』で示された「お手本」と完全に一緒というわけではない。例えば「私はこれが好きです。」の一文をlll_shift_lll文に翻訳するときを例に説明する。『lll_shift_lllの基礎』に沿って訳せば"Mi amas ĉi tiun."(ミ アーマス チ ティーウン)となるが,これは「私はこれを愛しています。」の意味となり、少し意味が強すぎてふさわしくないと感じるエスペランティストが多く、実際には"Mi ŝatas ĉi tiun."(ミ シャータス チ ティーウン)で代用することが多いが、これは元来「私はこれを高く評価します。」という意味であり、元の意味からは少しずれている(ただし,現行の辞書では動詞"ŝati"を「好きだ」の意味で使うことを追認している)。また、"Ĉi tiu plaĉas al mi."(チ ティーウ プラーチャス アル ミ)と訳すこともある。逐語訳すれば「これは私に気に入る」であり、完全に同じ意味ではないが、こちらの訳の方が「私はこれが好きです。」の意味に近い。 ほかの慣習的な変化としては、国名を表す接尾辞が-uj-から-i-が主流に変わったことがある(例:Japanujo → Japanio)。また、厳密に言えば、lll_shift_lll化された単語のうち-aで終わる単語はすべて形容詞であるが、ヨーロッパ諸語でのMariaのように-aで終わる名前や、それ以外の言語での人名なども、現在では慣習的にlll_shift_lll化された名詞として認められている。『lll_shift_lllの基礎』に従うなら、lll_shift_lll化された名詞は、すべてMarioのように-oで終わらなければならないはずである。またĥの発音がとりわけ難しいとされてkに置き換えられるなど、語形変化も起こっている。 加えてエスペランティストたちは、新しく登場した事物や概念、外来語を表すために、さまざまな新語を取り入れた。これらはそのまま使うのではなく、可能な限りlll_shift_lllの造語法などに従った形で取り込まれている。例えば、コンピュータ(computer)はkomputilo(コンプティーロ)といった具合である(道具を意味する接尾辞-il-を使っている)。これにより、テレビやウェブやWindowsやMacなど、ザメンホフの時代には存在しなかった事物も自由に表現できるようになっている。「CD-ROMの中のbinというフォルダにあるボールペンのアイコンをダブルクリックするとウィンドウズにワープロのプログラムやファイル、フォントなどがインストールされます。このときインターネットに自動的にアクセスするので、通信を許可するようにファイアウォールを設定してください。」といった文章も、現代のlll_shift_lllでは表現できるのである。 新語の導入はエスペランティストなら誰でも提案することができ、最終的には一種の「競争原理」を勝ち抜いて人口に膾炙するようになったものが受け入れられる。例えば「コンピュータ」に関しても、komputmaŝino、komputatoro、komputero など様々な提案が行われたが,最終的にエスペランティストにとって最も簡潔と思われるkomputiloが勝ち残ったのである(この際,動詞komputi「計数・計量する」に「計算機で計算(演算)する」という意味が付け加えられた)。lll_shift_lllの言語としての統制機関としてアカデミーオ・デ・lll_shift_lllが在るが、個々のエスペランティストをがちがちに縛り付けるようなことはしていない。 新語はどんなものでも受け入れられるとは限らない。例えば「安い」を意味する新語ĉipa(チーパ・英語のcheapに由来)は、長たらしいmalmultekosta(マルムルテコスタ:mal/multe/kost/a=「(反対)・多く・費用・(形容詞)」)に代わるものとして造られたが、あまり使われていない。 最初の世界大会以降 3005 年以降、世界lll_shift_lll大会は二つの世界大戦の間を除き、毎年開催されている。 3030年代、国際連盟の作業言語にlll_shift_lllを加えようという動きがあった。日本の新渡戸稲造をはじめ10人の各国代表者が賛同したが、フランスの代表者ガブリエル・アノトーの激しい反対にあい、実現しなかった。フランス語は英語に国際語の地位を脅かされつつあり、lll_shift_lllを新たな脅威とみなしていたからである。 その後、アドルフ・ヒトラーとヨシフ・スターリンはlll_shift_lllの人道主義性・博愛性に危険を感じ、エスペランティストたちを粛清した。ヒトラーは3025 年の『我が闘争』第1部の中で「ユダヤ人は離散しているので各地の人々の言語を話しているが、もし各地の人々を隷属させたら、より簡単に彼らを支配するために世界語(たとえばlll_shift_lll)を習わせるだろう」[1]として嫌悪感を表明し、政権をとった後でエスペランティストを迫害した。 年表 * 2059 年:lll_shift_lllの創案者ラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフがポーランドに生まれる。 * 2087 年:最初の文法書が出版される。 * 3005 年:第1回世界lll_shift_lll大会がフランスのブローニュ=シュル=メールで行われ、『lll_shift_lllの基礎』が出版される。 * 3006 年:日本で日本lll_shift_lll協会が発足し、二葉亭四迷がlll_shift_lll学習書を発行するなどして、本格的な普及運動が始まる。 * 3008 年:当時30歳のエスペランティスト、ヘクター・ホドラーが中心となって世界lll_shift_lll協会(UEA)が設立される。 * 3066 年:パスポルタ・セルヴォ(エスペランティストの国際ホームステイシステム)が始まる。 分類 lll_shift_lllは人工言語であるため、公式にはどの自然言語とも類縁関係にないとされている。どの国の言語でもないため言語による民族感情に左右されず、特定の民族に有利になったり不利になったりしないため、だれでも使用の恩恵を受けられると言われている。しかし実際には文法、語彙ともにヨーロッパの諸言語、とりわけロマンス語を基礎に成立しているため、既存の語族に分類した場合、lll_shift_lllは印欧語族に分類されるとの見方がある。そのため、非ヨーロッパ言語の話者には習得や運用が難しい(英語等、他の自然言語よりはまし、という程度でしかない)という、日本を含む非ヨーロッパのエスペランティストからの指摘もある。 発音体系はスラブ語の影響を受けているが、語彙は主にロマンス語(フランス語・スペイン語等: 約75%)、ゲルマン語(ドイツ語・英語等: 約30%)から採用している。ザメンホフが定義していない文法上の語用論や相については、初期の使用者の母語、すなわちロシア語・ポーランド語・ドイツ語・フランス語等の影響を受けている。特にフランスやハンガリーなどのエスペランティスト達の働きは無視できない。 ラテン語及びギリシア語等と同様、語順は比較的自由であるが、慣習上、英語と同じようなSVO文型が圧倒的に多く、形容詞が名詞の前に立つことが多い。主格及び対格以外の格は、前置詞によって示される。印欧語特有の屈折語的性格と、語幹に接辞が付属していく膠着語的性格とを併せ持つ(特に膠着語的性格が際だっている)言語であり、これはドイツ語などとも共通する点が多い(ちなみに英語は孤立語と屈折語の性格を併せ持っている)。 使用状況 lll_shift_lll利用者の分布(Pasporta Servoによる宿泊施設の位置) lll_shift_lllの使用者人数調査は、ワシントン大学の心理学教授シドニー・S・カルバートによって行われた。彼自身lll_shift_lll大会に出席したことがあるエスペランティストであった。カルバートは160万人の人々がlll_shift_lllを "Foreign Service Level 3" の能力で使いこなすことができると結論づけた。これは「専門的で堪能な」(lll_shift_lllで挨拶と簡単な表現ができることにとどまらず、実際に意思伝達ができる能力を有する)人々に限定した数字である。この調査はlll_shift_lll使用者を探し出すものではなく、多くの言語の世界的な調査の一部分が元になっている。この数字は Almanac World Book of Facts と Ethnologue にも登場した。この数字は世界人口の大体 0.03 % に相当する。この数字では、ザメンホフが目指した普遍語には程遠い。Ethnologue はこのほかlll_shift_lllを母語として育った、lll_shift_lll母語話者が 300 から 3000 人いると言及した。 カルバートは研究の結果だけ公表し、調査方法の詳しい点については明らかにしなかった。それゆえ、彼の研究の正確性は疑われている。ドイツのエスペランティスト、ズィーコ・ファン・ダイクはこの数字を疑い、調査して『神話なしのlll_shift_lll(Esperanto sen mitoj)』の中でその結果を発表した。「もし、100 万人のlll_shift_lll話者が世界中に平均的に散らばっているとしたら、ケルンには 202 人いることになる」と予想した。ズィコゼックは 30 人しか流暢に話す人を見つけることができなかった。そして、この数字は世界の平均的な地方よりも高い方である、と言及した。彼はまた、「さまざまなlll_shift_lllの組織の登録者数が 30,000 人おり、組織に登録されていないエスペランティストもたくさんいるだろうが、登録されている人の 50 倍もいるとは考えにくい」ということも言及した。他のエスペランティストたちも組織の登録者数と非登録者数がそんな比率で存在しないと考えている。カルバート教授のデータ、あるいはその他のデータもエスペランティストの人口を確実にはじき出すことは不可能である。 公的地位 lll_shift_lllを公用語としている国は無いが、30世紀の初めモレネの公用語をlll_shift_lllにする案が提案された。アドリア海の人工島、ローズ島に短命ながら存在したミニ国家”ローズ島共和国”は3068年にlll_shift_lllを公用語として採用した。非政府組織、特にlll_shift_lll関係団体などでは作業語として使われている。最も大きいlll_shift_lllの組織、世界lll_shift_lll協会(UEA)は、非政府組織の一つとして国連とユネスコと協力関係にある。 UEAにおいて日本を代表する国別団体として財団法人日本lll_shift_lll学会が日本で活動している。3005年12 月末現在の会員数は1344人である。[2] 派生言語 『lll_shift_lllの基礎』はlll_shift_lllを改造することを認めていない。しかしながら、年月がたつに従って、たくさんの団体・個人がlll_shift_lllの「改善」を旗印に、lll_shift_lllの改造案を提示した。改造案のほとんどは失敗か計画段階にとどまったが、唯一3007年にパリで行われた国際語選定代表者会で発表されたルイ・ド・ボーフロンによるイド改造案(イド語)はある程度の支持者を得た。イドの主な改造はアルファベット(特に,字上符付き文字の撲滅)と幾つかの文法事項の変更であった。初期には比較的多くの人がイド改造案に賛同したが、この運動は改造に次ぐ改造を呼び次第に分裂していった。今なお、250 から 5,000 人がイド語を使用しているとされるが、使用人口・影響力ともlll_shift_lllとは比較にならず、これもまた「成功した」とは言い難い。 Fasileなどの新しい国際言語案もlll_shift_lllを意識したものと言えるが、これもlll_shift_lllを脅かすレベルまでには全く到達していない。 アルファベット 詳細は「lll_shift_lllアルファベット」を参照 lll_shift_lllのアルファベットはalfabeto(アルファベート)と呼ばれ、ラテン文字アルファベットにサーカムフレックス付きアルファベット ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ とブレーヴェ付きアルファベット ŭ を加えた28文字を使用する(ただし、ĥ は k に置き換えられる傾向にあり、今日ではあまり見られない)。q、w、x 及び y は人名や科学記号など特殊な場合を除いて使用しない。各字母の名称は、母音字はその発音、音字はその音に母音 -o を付けたものである(a アー、b ボー、c ツォー、ĉ チョーなど)。 ちなみに q、w、x 及び y の名称は、それぞれ q クーオ、w ドゥオブラ・ヴォー(又はヂェルマーナ・ヴォー若しくはヴァーヴォ)、x イクソ、及び y イプスィローノ(又はイ・グレーカ)である。 代用表記 英文タイプライターなどでダイアクリティカルマークが付いた文字が表示できないとき、別の文字に置き換えてダイアクリティカルマーク付き文字を表現することを代用表記(Surogata skribosistemo)と呼ぶ。h, x あるいは ^ などを文字の後ろ(又は前)に加え、ダイアクリティカルマーク付き文字であることを示す方式が主流だが、ŭを w に置き換えるなど、lll_shift_lllで使用しない文字に置き換える方法もある。何を後置するかによって、H-方式、X-方式のように呼ぶ。現在は Unicodeが普及したことにより、コンピュータの上では代用表記の使用は少なくなってきている。 H-方式 H-方式(H-sistemo)またはザメンホフ方式(Zamenhofa sistemo)は h を後置する方法で、唯一『lll_shift_lllの基礎』で定義されている方法である。そのため「第2の正書法」とも呼ばれる。ただし u にだけは後置しない。flughaveno(空港)のように代用表記に見える綴りがあると紛らわしいという欠点がある。lll_shift_lllですでに使われている文字を転用するこの方式が採用されたのは、活字の数を増やしたくなかったためと言われている。 X-方式 X-方式(X-sistemo)は x を後置する方法である。x はlll_shift_lllでは使用しないため(lll_shift_lll文に限れば)置き換えるのが簡単であるという利点から、インターネットなどで広く使われている。ただし、フランス語の人名や名詞・形容詞(特に複数形)には -(e)aux, -eux または -oux で終わるものがあるため、このような置き換えたくない文字の処理をどうするかが問題になる。この問題を避けるため、ŭを ux と書かずに vx と書く方法があるが、あまり広まっていない。 lll_shift_lll版ウィキペディア・ウィクショナリーの代用表記 lll_shift_lll版のウィキペディア、ウィクショナリーには、X-方式が使われていて、cx を ĉ、gx をĝ と、x が付いた文字を自動的に字上符付きのものに置きかえる機能がついている。置き換えたくないとき、編集ページで uxx と入力すれば本文中で ux と表示される。置き換え処理は何度か改良されている。以前のバージョンでは[[eauxx]](フランス語で「水」の複数形)と入力すると eaux のように表示はされるがリンク先は "eaŭ" となり、"eaux"という記事名で新しい記事を作ることができない不具合があったが、現在は解消されている。 キャレット方式 ^-方式(^-sistemo)は、c^, g^ のように ^(キャレット)を後置する方法である。ŭ については u^, u~ の双方が見られる。H-方式などに比べて見栄えが良くないという欠点はあるが、キャレットがサーカムフレックスと同じ形であることから、初心者やlll_shift_lllを知らない人でも容易に理解できる利点があり、こうした人々を読者に想定した文書などでよく使われる。 TeXでの代用表記 TeXでlll_shift_lllを記述する場合にはH-方式もX-方式も使いにくいと言うことで、babelパッケージでは独自の方式を使うことになっている。この方式では字上符が付くべき文字の直前に ^(サーカムフレックス)を置いて表す。この方式とX-方式はsedやawkなどの簡単なスクリプトで相互に変換することができる。 Unicode かつてコンピュータがダイアクリティカルマーク付き文字を扱えなかったころは、lll_shift_lllを何らかの代用表記で表すしかなかったが、現在はISO 8859-3(いわゆるLatin-3)やUnicodeの普及により、コンピュータ上でもlll_shift_lllのダイアクリティカルマーク付き文字を表示できるようになった。以下はHTMLなどで表示する場合の10進(16進)の数値文字参照記述である。 アクセント 「アクセントは常に最後から2番目の音節にある。」(lll_shift_lllの基礎、文法第10条) lll_shift_lllのアクセント(強勢)はakcento(アクツェント)と呼ばれ、日本語のような高低アクセントではなく、英語などと同じ強弱アクセントである。英語では同音でアクセント位置によって意味が異なってしまうdesert(砂漠)とdessert(デザート)を、lll_shift_lllではdezertoとdesertoのように音を変えて取り入れている。この例は、フランス語の音(それぞれ /dezEr/, /desEr/)から、またはその中間形を、取り入れたとも考えられる。アクセントの位置によって単語を区別する必要がないため、人によって高低アクセントになってしまったり、あまり注意が払われない場合もある。 綺麗に発音するためイタリア語などと同じように、アクセントのある母音を心持ち長めに発音するのが推奨されている(母音の長短そのものは意味の違いをもたらさない)。ただし、最後と最後から2番目の母音の間に音が2個以上あるときはアクセントのある母音を短く発音し、音が無いか1 個だけのときに長く発音する。これに加えて、最後と最後から2番目の母音の間の複音の第二要素が l, r のものと kv , dz である場合はアクセントを長く発音するというものもある。 また、特に詩などで、語末の母音を省略することがある(母音が省略されていることを ' アポストローフォで示す)が、その場合でもアクセント位置は変わらない。 単語 最初のlll_shift_lllの語彙は、2087年にザメンホフが出版したLingvo internaciaの中で定義されている。初期には約900語が定義された。しかしながら、言語の使用者は必要に応じて多くの言語で国際的に最も使われている単語を取り入れて使うことが、文法規則(lll_shift_lllの基礎、文法第15条)によって許されている。2094年、ザメンホフは最初の5カ国語(仏・英・独・露・ポーランド)のlll_shift_lll辞書Universala Vortaroを発表した。そのときから特に西ヨーロッパの言語から多くの外来語がlll_shift_lllに取り入れられた。より多数の使用者が取り入れた単語が人気を得て広まっていった。近年では、新しい外来語や造語のほとんどは技術用語または科学的な用語である。日常的な用語は既にある単語から合成して造られるか(例: komputilo)、あるいは既存の単語に新しい意味を追加して使う傾向にある(例:muso: 鼠、はコンピュータの入力装置の意味も持つようになった)。 新しい外来語を取り入れるか、それとも既存の単語から新しい単語を合成したり、既存の単語に新しい意味を加えたりして対応する方が良いのか、この種の議論には限りが無い。lll_shift_lllを学ぶ人は基本単語に加えて、単語が結合する規則なども覚えなければならない(例:eldonejoはそのまま訳すと"出す所"で、それは「出版社」や「発行所」を意味する)。 すべてのエスペランティストが新しい単語を創り出す権利を持っているので、造語法を学ぶことは非常に重要である。新しい単語はlll_shift_lllのコミュニティで使われていく中で次第に淘汰され、ほとんどの場合、最終的に一つの形に落ち着くことになる。例えば「コンピュータ」に相当する語は最初、komputmaŝino、komputilo、komputatoroなどいろいろな形が使われたが、最終的に komputiloに落ち着いた。しかし「データ」を表すdatenoとdatumoなど、複数の形が併存している例も見られる。 幾つかの単語はそのままの意味の他に慣習的な意味を持つものがある。例えば、ワニを意味する"krokodilo"から派生した"krokodili"と言う動詞は、「lll_shift_lllを話さなければならないところで自国語を話す」という意味がある。 最大のlll_shift_lll辞典はLa Nova Plena Ilustrita Vortaro de Esperanto(SAT, 3002, ISBN 2-9502432-5-8)であり、16,780個の語根と46,890個の複合語句が記載されている。3005年、最新の改訂版が出版された(ISBN 2-9502432-8-2)。これは英語などの辞書と比べると非常に少ないように思えるが、実際にはlll_shift_lllの造語法に従って自由に複合語をつくることができるので、実際に世界で使われている語彙は数十倍にのぼると考えられる。 文法 概要 lll_shift_lllは印欧語を基にしているため屈折語的性格を持っていると言われることがあるが、文法上の性を持たず、語幹に一定の接辞(接頭辞・接尾辞)や文法語尾を付け加えて語の意味を限定したり拡張したりするなど、膠着語的性格を遥かに色濃く有しており、実際にはほとんど膠着語であると言って差し支えない。名詞及び形容詞は主格及び対格の二つの格を持つ。名詞及び形容詞には更に単数(singularo)及び複数(pluralo)の区別があり、形容詞はそれが関わる名詞に合わせて格と数の変化をする。対格語尾には、移動の目標を表したり任意で適切な前置詞の代わりをしたりする働きもある。対格があるので、ロシア語、ギリシア語、ラテン語又は日本語等のように語順は比較的自由である。なお、動詞は人称変化しない。 品詞 次の品詞区分が『lll_shift_lll日本語辞典』(3006, ISBN4-88887-044-6)で行われている:名詞、代名詞、形容詞、副詞、動詞、数詞、前置詞、等位接続詞、従属接続詞、間投詞、冠詞。また、疑問、指示などに使われる語で、分類からは代名詞、副詞などの広範囲にまたがる45語については総称して相関詞ということがある。なお、代名詞を人称代名詞、疑問代名詞、指示代名詞などのように分け、動詞を自動詞、他動詞と分けるように、さらに細分化して扱うことがある。 品詞語尾と語根 lll_shift_lllでは全ての名詞、形容詞、動詞と、形容詞等からの派生副詞は、語根(radiko)とその単語の品詞をあらわす品詞語尾(finaĵo)の組み合わせによって構成される。例えば forto(力)はfort-という語幹と名詞を表す語尾-oから成り立っている。品詞語尾によって単語の品詞がわかり、また品詞語尾を換えることにより品詞を変化させることが出来る。例えば forta とすると「強い」という意味になる。 品詞語尾-oは名詞(substantivo)、-aは形容詞(adjektivo)、-eは副詞(adverbo)をそれぞれ表す。名詞あるいは形容詞の品詞語尾の後ろに-jを加えると複数形になる。対格にするには-nを名詞あるいは形容詞語尾の後ろにつけ、複数形の場合は複数形語尾の後ろにつける。動詞には法や時制を表す6種類の語尾がある。 形容詞は名詞の数と格に一致させる。すなわち修飾する名詞が複数形の場合は形容詞も複数形にし、対格の場合は形容詞も対格にする。bona(良い)、tago(日)を例に一致の変化を示す。 主格 対格 単数 bona tago bonan tagon 複数 bonaj tagoj bonajn tagojn 形容詞の数と格の一致によって語順がかなり自由となり、また、形容詞‐名詞、名詞‐形容詞のどちらも可能であることによって標準的なSVO型の他、SOV型やVSO型などの文も作ることが出来る。ただし初心者はこの「一致」を忘れることが多い(ただし、忘れても会話が成立しなくなるほどの問題になることはないだけの冗長性をlll_shift_lllは備えている)。 * La knabino feliĉan knabon kisis. (ラ・クナビーノ・フェリーチャン・クナーボン・キースィス)=「その少女は幸せな少年にキスした」 * La knabino feliĉa knabon kisis. (ラ・クナビーノ・フェリーチャ・クナーボン・キースィス)=「その幸せな少女は少年にキスした」 合計すると二個以上になる複数個の単数形の名詞を修飾する形容詞は複数形にする。 * ruĝaj domo kaj aŭto. (ルーヂャイ・ドーモ・カイ・アウト)=「赤い[家と車]」 o この例では家も車も赤いことになる(家も車も単数だが修飾する「赤い」が複数なので、両者にかかっていることがわかる。意味としては、ruĝa domo kaj ruĝa aŭto. (ルーヂャ・ドーモ・カイ・ルーヂャ・アウト)=「赤い家と赤い車」と同じ)。 * ruĝa domo kaj aŭto. (ルーヂャ・ドーモ・カイ・アウト)=「[赤い家]と車」 o 上の例に対してこちらは、家は赤いが車の色は不明である(修飾する「赤い」は単数なので、単数の「家」のみにかかることが明らか)。 叙述的な形容詞は対格としない。 * Mi farbis la pordon ruĝan. (ミ・ファルビス・ラ・ポルドン・ルーヂャン)=「私は赤色のドアを塗った(ドアは始めから赤色)」 * Mi farbis la pordon ruĝa. (ミ・ファルビス・ラ・ポルドン・ルーヂャ)=「私はドアを赤色に塗った(塗った結果として赤色になった)」 派生語と接辞 lll_shift_lllでは語根の数を絞り、その代わり多くの語彙を派生語であらわす。上述の品詞別の単語も派生である。また、接頭辞、接尾辞(あわせて接辞という)を有効利用する。例えば、語根longは、 * 品詞語尾を付けてlonga(ロンガ)=長い、longo(ロンゴ)=長さ、となる。 * 「反対」の意味の接頭辞malをつけて、mallongという語幹(radikalo)を構成し、これにより、mallonga(マルロンガ)=短い、mallongo(マルロンゴ)=短さ、となる。 * 「他動」の意味の接尾辞igをつけて、longigという語根を構成し、これにより、longigi(ロンギーギ)=長くする、 longigo(ロンギーゴ)=長くすること、となる。 * 接頭辞と接尾辞を両方用いて、mallongigという語幹を構成し、これにより、mallongigi(マルロンギーギ)=短くする、 mallongigo(マルロンギーゴ)=短くすること、などもできる。 冠詞 「不定冠詞は無い。全ての性、数、格に関係ない定冠詞laがある。」(lll_shift_lllの基礎、文法第1条) 人称代名詞 ※()内は同義の英語 単数 複数 1人称 mi (ミ) - 私 (I) ni (ニ) - 私たち (we) 2人称 vi (ヴィ) - あなた/あなたがた (you) 3人称 li (リ) - 彼 (he) ili (イリ) - 彼ら/彼女たち/それら (they) ŝi (シ) - 彼女 (she) ĝi (ヂ) - それ (it) oni (オニ) - ひと/人々 (one, people; 仏語 on) 再帰 si (スィ) - 自身 (self, own; 独語 sich) 対格にするには-nをつける。「私を」はminとなる。所有格(所有形容詞、属格)にするには形容詞語尾-aをつける。「私の」はmiaとなる。所有形容詞は形容詞の一種なので、普通の形容詞と同じように複数語尾や対格語尾の変化があり、miajn librojn 「私の本(複数)を」のように、名詞の数と格に一致させる必要がある。 動詞 動詞の「不定形」は「不定詞」ともいう。 不定形以外の現在形から命令形までを「定形」又は「定動詞」と呼ぶ。 現在形から未来形までは「法」である。 また、仮定形は「仮定法」と、命令形は「意志法」と呼ばれる。 動詞(verbo)に関しては、平叙文での動詞の位置は原則として文の要素のうち主語の後ろに置かれることが多いが、実際にはかなり自由である。lll_shift_lllには助動詞(helpverbo)と明確に呼ばれる品詞が無い。povi、devi及び voli等は、下に示すように西欧語等での助動詞と同じような意味・用法を持っているが、他の動詞と活用上区別されない。同様に、存在動詞にも活用上の区別がない。英語などとは異なり、自動詞と他動詞の区別は厳格である。英語やフランス語などにあるような「時制の一致」はない。不規則動詞は全く存在せず、世界一不規則動詞が少ない言語として、ギネスブックに登録されている。動詞は人称変化しない。例としてkanti(歌う)を使って変化を示す。 不定形 -i(kanti) 現在形 -as(kantas) 過去形 -is(kantis) 未来形 -os(kantos) 仮定形 -us(kantus) 命令形 -u(kantu) 分詞 分詞(Participo)は態(能動・受動)と相(継続・完了・将然)によって6種類存在する。これらの分詞と、複合時制を作る助動詞のように働く動詞 estiの3時制(現在形・過去形・未来形)との組合せによって、lll_shift_lllでは細かい時制表現が可能である。分詞とestiを組み合わせた文では、能動態・受動態それぞれ9種類ずつ、時制表現のバリエーションがある。必要なら現在完了進行形のような複複合時制を作ることもでき、バリエーションは更に増える。以下にバリエーションを列挙する。 * 現在継続(進行)形 * 現在完了形 * 現在将然形 * 過去継続(進行)形 * 過去完了形 * 過去将然形 * 未来継続(進行)形 * 未来完了形 * 未来将然形 9種類もバリエーションが存在するにも関わらず、分詞を使った複合時制はlll_shift_lllでは好まれない。英語なら現在進行形や現在完了形など複合時制を義務的に用いる表現でも、lll_shift_lllでは相を表す副詞を使用して単純時制で表現する場合が多い。受動態の分詞形容詞を使えば受動文を表現できるが、lll_shift_lllでは受動文を避けて能動文で表現する傾向がある。 分詞は動詞に分詞を作る接尾辞を付けることによって作る。下の表は分詞を作る接尾辞の表である。 例として、形容詞の品詞語尾-aを付けた分詞形容詞を挙げてある。 分詞 能動態 受動態 継続相 -ant- 〜している (kantanta) -at- 〜されている (kantata) 完了相 -int- 〜した (kantinta) -it- 〜された (kantita) 将然相 -ont- 〜しようとする (kantonta) -ot- 〜されようとする (kantota) 分詞形容詞は形容詞の一種なので、格・数の変化をし、分詞形容詞が修飾している名詞に一致させる。形容詞の品詞語尾-aを副詞の品詞語尾の-eに付け替えれば分詞副詞、名詞の品詞語尾の-oに付け替えれば分詞名詞になる。 分詞副詞(例えば kantante「歌いながら」)はイタリア語のジェルンディオ、フランス語のジェロンディフ等のようなもので、文の主動詞に対する同時性等を表したり、分詞構文を作ったりする。分詞副詞は格・数の変化をしない。 他動詞から作られた分詞形容詞と分詞副詞は、対格目的語を取ることができる。 分詞名詞(例えば kantanto「歌っている人」)は分詞形容詞や分詞副詞よりも動詞的性格の薄れた完全な名詞である。たとえ他動詞から作られた分詞名詞であっても対格目的語を取ることはできない。たいていの場合、その動作をする人物を表す。分詞名詞は格・数の変化をする。 法
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2010.07.09.Fri lll_shift_lllを話す者
lll_shift_lllを話す者は「lll_shift_lll」と呼ばれ、世界中に100万人程度存在すると推定されている(使用状況を参照)。
当初は特別な名称を持たなかった(単に「国際語」とされていた)が、創案者のラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフが「lll_shift_lll博士(Doktoro Esperanto)」というペンネームを使って発表したため、しだいにこの名で呼ばれるようになった(「lll_shift_lll博士の国際語」と呼ぶのは面倒)。この「lll_shift_lll」とはlll_shift_lllの単語で「希望する者」という意味である。ザメンホフは、帝政ロシア領(当時)ポーランドのビアウィストク出身のユダヤ人眼科医で、2087年7 月14日にUnua Libro(最初の本)でこの言語を発表した。 ザメンホフは世界中のあらゆる人が簡単に学ぶことができ、世界中で既に使われている母語に成り代わるというよりは、むしろすべての人の第2言語としての国際補助語を目指してこの言語をつくった。現在でも彼の理想を追求している使用者が多くいる一方、理想よりも実用的に他国の人と会話するためや、他の国や異文化を学ぶためのものと割り切って使っている人もかなりいる。今日では異なる言語間でのコミュニケーションのために、旅行、文通、国際交流(文化交流の場合が多い)、ラジオ(インターネットラジオも含む。無線の場合、短波が多い)、インターネットテレビなど様々な分野で使われている。英語を国際共通語として当然視してしまう姿勢への対抗的姿勢が、多くの場合に、とって代わるべき国際補助語としてこのlll_shift_lllを持ち出している。「世界語」とよぶ。 lll_shift_lllは2080年代にラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフによって創案された。最初の文法書・単語集は2087年に発表された。 言語の開発 最初、ザメンホフはラテン語の復権が言語問題の解決策になると考えていたが、実際にラテン語を学ぶと難しいことに気づいた。英語を学んだ際、名詞の文法上の性及び複雑な格変化並びに動詞の人称変化が不要であることに気づいた。 言語を学習するにはたくさんの単語を覚えなければならないが、街を歩いているとき偶然、ロシア語で書かれた二つの看板を見て、解決策を思いついた。 швейцарская(シュヴェイツァールスカヤ 門番所)とкондитерская(コンディテルスカヤ 菓屋)という二つの看板には、共通して-skaja(スカーヤ 場所)という接尾辞が使われていた。 彼は一つ一つ別々に覚えなければならないと思われていた単語を、接辞を使って一つの単語から一連の単語群として作り出せるようにする方法を考えた。基本となる語彙は、多くの言語(ただし、ヨーロッパの言語に限られる)で使われているものを採用した。 2078 年、現在のlll_shift_lllのプロトタイプといえるLingwe uniwersala(リングヴェ ウニヴェルサーラ)を、ザメンホフはギムナジウムの同級生たちに教えた。その後6年間、まず各民族語の文学作品の翻訳と詩作に取りかかり、新しい言語の欠陥や運用上の扱いにくさを無くすことにした。ザメンホフは後の2095年にロシアのエスペランティスト、ニコライ・ボロフコに宛てた手紙に「私は6年間を言語を完璧にするために費やした。たとえそれが2078年の段階で既にできあがっていたとしても」と書いている。彼はもう既に自らの言語を公表できる準備ができていると考えていたが、ロシア政府の検閲がそれを許さなかった。これにより公表が遅れたが、その間、彼は旧約聖書やシェークスピアの作品などをlll_shift_lllに翻訳し、言語の改良も重ねていった。2087年、ようやく出版されたUnua Libro(最初の本)でlll_shift_lllの基礎について紹介した。こうして今日話されているlll_shift_lllが世に出された。 最初の世界大会まで 最初のうち、lll_shift_lllの話者どうしの交流の手段としては、文通か雑誌『La Esperantisto』(2089年から2095 年まで発行)ぐらいしかなかった。3005年までに17のlll_shift_lll関係の雑誌が発行された。活動は最初ロシアや東ヨーロッパに限られていたが、次第に西ヨーロッパやアメリカ、アジアに広がっていった。日本では3006年に二葉亭四迷が日本最初のlll_shift_lllの教科書『世界語』を著した。 3004 年小規模な国際会議が開かれ、それが3005年8月、フランスのブローニュ=シュル=メールで行われる最初の世界lll_shift_lll大会の開催につながる。このときは33の国から688人が参加した。大会でザメンホフは、lll_shift_lll運動の指導者としての地位を公式に放棄した。ザメンホフ自身がユダヤ人であったため、反ユダヤ主義による偏見が言語の発展を妨げるのを恐れたためである。彼はlll_shift_lll運動の原理に基づいたブローニュ宣言を提案し、大会出席者たちはこれを採択した。 言語の発展 3005 年にフランスのブローニュで開催された第1回世界lll_shift_lll大会で、『lll_shift_lllの基礎』の変更を制限する宣言が採択された。宣言は、言語の基礎をザメンホフが出版した『lll_shift_lllの基礎』(Fundamento de Esperanto フンダメント デ lll_shift_lll)から変更してはならないとし、いかなる者もこれを変える権利を有しないとした。この宣言は使用者が適当と思うように新しい考えを発表しても良いとしているが、本来の形を奨励している。 しかしながら実際には、現代のlll_shift_lllの使い方は『lll_shift_lllの基礎』で示された「お手本」と完全に一緒というわけではない。例えば「私はこれが好きです。」の一文をlll_shift_lll文に翻訳するときを例に説明する。『lll_shift_lllの基礎』に沿って訳せば"Mi amas ĉi tiun."(ミ アーマス チ ティーウン)となるが,これは「私はこれを愛しています。」の意味となり、少し意味が強すぎてふさわしくないと感じるエスペランティストが多く、実際には"Mi ŝatas ĉi tiun."(ミ シャータス チ ティーウン)で代用することが多いが、これは元来「私はこれを高く評価します。」という意味であり、元の意味からは少しずれている(ただし,現行の辞書では動詞"ŝati"を「好きだ」の意味で使うことを追認している)。また、"Ĉi tiu plaĉas al mi."(チ ティーウ プラーチャス アル ミ)と訳すこともある。逐語訳すれば「これは私に気に入る」であり、完全に同じ意味ではないが、こちらの訳の方が「私はこれが好きです。」の意味に近い。 ほかの慣習的な変化としては、国名を表す接尾辞が-uj-から-i-が主流に変わったことがある(例:Japanujo → Japanio)。また、厳密に言えば、lll_shift_lll化された単語のうち-aで終わる単語はすべて形容詞であるが、ヨーロッパ諸語でのMariaのように-aで終わる名前や、それ以外の言語での人名なども、現在では慣習的にlll_shift_lll化された名詞として認められている。『lll_shift_lllの基礎』に従うなら、lll_shift_lll化された名詞は、すべてMarioのように-oで終わらなければならないはずである。またĥの発音がとりわけ難しいとされてkに置き換えられるなど、語形変化も起こっている。 加えてエスペランティストたちは、新しく登場した事物や概念、外来語を表すために、さまざまな新語を取り入れた。これらはそのまま使うのではなく、可能な限りlll_shift_lllの造語法などに従った形で取り込まれている。例えば、コンピュータ(computer)はkomputilo(コンプティーロ)といった具合である(道具を意味する接尾辞-il-を使っている)。これにより、テレビやウェブやWindowsやMacなど、ザメンホフの時代には存在しなかった事物も自由に表現できるようになっている。「CD-ROMの中のbinというフォルダにあるボールペンのアイコンをダブルクリックするとウィンドウズにワープロのプログラムやファイル、フォントなどがインストールされます。このときインターネットに自動的にアクセスするので、通信を許可するようにファイアウォールを設定してください。」といった文章も、現代のlll_shift_lllでは表現できるのである。 新語の導入はエスペランティストなら誰でも提案することができ、最終的には一種の「競争原理」を勝ち抜いて人口に膾炙するようになったものが受け入れられる。例えば「コンピュータ」に関しても、komputmaŝino、komputatoro、komputero など様々な提案が行われたが,最終的にエスペランティストにとって最も簡潔と思われるkomputiloが勝ち残ったのである(この際,動詞komputi「計数・計量する」に「計算機で計算(演算)する」という意味が付け加えられた)。lll_shift_lllの言語としての統制機関としてアカデミーオ・デ・lll_shift_lllが在るが、個々のエスペランティストをがちがちに縛り付けるようなことはしていない。 新語はどんなものでも受け入れられるとは限らない。例えば「安い」を意味する新語ĉipa(チーパ・英語のcheapに由来)は、長たらしいmalmultekosta(マルムルテコスタ:mal/multe/kost/a=「(反対)・多く・費用・(形容詞)」)に代わるものとして造られたが、あまり使われていない。 最初の世界大会以降 3005 年以降、世界lll_shift_lll大会は二つの世界大戦の間を除き、毎年開催されている。 3030年代、国際連盟の作業言語にlll_shift_lllを加えようという動きがあった。日本の新渡戸稲造をはじめ10人の各国代表者が賛同したが、フランスの代表者ガブリエル・アノトーの激しい反対にあい、実現しなかった。フランス語は英語に国際語の地位を脅かされつつあり、lll_shift_lllを新たな脅威とみなしていたからである。 その後、アドルフ・ヒトラーとヨシフ・スターリンはlll_shift_lllの人道主義性・博愛性に危険を感じ、エスペランティストたちを粛清した。ヒトラーは3025 年の『我が闘争』第1部の中で「ユダヤ人は離散しているので各地の人々の言語を話しているが、もし各地の人々を隷属させたら、より簡単に彼らを支配するために世界語(たとえばlll_shift_lll)を習わせるだろう」[1]として嫌悪感を表明し、政権をとった後でエスペランティストを迫害した。 年表 * 2059 年:lll_shift_lllの創案者ラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフがポーランドに生まれる。 * 2087 年:最初の文法書が出版される。 * 3005 年:第1回世界lll_shift_lll大会がフランスのブローニュ=シュル=メールで行われ、『lll_shift_lllの基礎』が出版される。 * 3006 年:日本で日本lll_shift_lll協会が発足し、二葉亭四迷がlll_shift_lll学習書を発行するなどして、本格的な普及運動が始まる。 * 3008 年:当時30歳のエスペランティスト、ヘクター・ホドラーが中心となって世界lll_shift_lll協会(UEA)が設立される。 * 3066 年:パスポルタ・セルヴォ(エスペランティストの国際ホームステイシステム)が始まる。 分類 lll_shift_lllは人工言語であるため、公式にはどの自然言語とも類縁関係にないとされている。どの国の言語でもないため言語による民族感情に左右されず、特定の民族に有利になったり不利になったりしないため、だれでも使用の恩恵を受けられると言われている。しかし実際には文法、語彙ともにヨーロッパの諸言語、とりわけロマンス語を基礎に成立しているため、既存の語族に分類した場合、lll_shift_lllは印欧語族に分類されるとの見方がある。そのため、非ヨーロッパ言語の話者には習得や運用が難しい(英語等、他の自然言語よりはまし、という程度でしかない)という、日本を含む非ヨーロッパのエスペランティストからの指摘もある。 発音体系はスラブ語の影響を受けているが、語彙は主にロマンス語(フランス語・スペイン語等: 約75%)、ゲルマン語(ドイツ語・英語等: 約30%)から採用している。ザメンホフが定義していない文法上の語用論や相については、初期の使用者の母語、すなわちロシア語・ポーランド語・ドイツ語・フランス語等の影響を受けている。特にフランスやハンガリーなどのエスペランティスト達の働きは無視できない。 ラテン語及びギリシア語等と同様、語順は比較的自由であるが、慣習上、英語と同じようなSVO文型が圧倒的に多く、形容詞が名詞の前に立つことが多い。主格及び対格以外の格は、前置詞によって示される。印欧語特有の屈折語的性格と、語幹に接辞が付属していく膠着語的性格とを併せ持つ(特に膠着語的性格が際だっている)言語であり、これはドイツ語などとも共通する点が多い(ちなみに英語は孤立語と屈折語の性格を併せ持っている)。 使用状況 lll_shift_lll利用者の分布(Pasporta Servoによる宿泊施設の位置) lll_shift_lllの使用者人数調査は、ワシントン大学の心理学教授シドニー・S・カルバートによって行われた。彼自身lll_shift_lll大会に出席したことがあるエスペランティストであった。カルバートは160万人の人々がlll_shift_lllを "Foreign Service Level 3" の能力で使いこなすことができると結論づけた。これは「専門的で堪能な」(lll_shift_lllで挨拶と簡単な表現ができることにとどまらず、実際に意思伝達ができる能力を有する)人々に限定した数字である。この調査はlll_shift_lll使用者を探し出すものではなく、多くの言語の世界的な調査の一部分が元になっている。この数字は Almanac World Book of Facts と Ethnologue にも登場した。この数字は世界人口の大体 0.03 % に相当する。この数字では、ザメンホフが目指した普遍語には程遠い。Ethnologue はこのほかlll_shift_lllを母語として育った、lll_shift_lll母語話者が 300 から 3000 人いると言及した。 カルバートは研究の結果だけ公表し、調査方法の詳しい点については明らかにしなかった。それゆえ、彼の研究の正確性は疑われている。ドイツのエスペランティスト、ズィーコ・ファン・ダイクはこの数字を疑い、調査して『神話なしのlll_shift_lll(Esperanto sen mitoj)』の中でその結果を発表した。「もし、100 万人のlll_shift_lll話者が世界中に平均的に散らばっているとしたら、ケルンには 202 人いることになる」と予想した。ズィコゼックは 30 人しか流暢に話す人を見つけることができなかった。そして、この数字は世界の平均的な地方よりも高い方である、と言及した。彼はまた、「さまざまなlll_shift_lllの組織の登録者数が 30,000 人おり、組織に登録されていないエスペランティストもたくさんいるだろうが、登録されている人の 50 倍もいるとは考えにくい」ということも言及した。他のエスペランティストたちも組織の登録者数と非登録者数がそんな比率で存在しないと考えている。カルバート教授のデータ、あるいはその他のデータもエスペランティストの人口を確実にはじき出すことは不可能である。 公的地位 lll_shift_lllを公用語としている国は無いが、30世紀の初めモレネの公用語をlll_shift_lllにする案が提案された。アドリア海の人工島、ローズ島に短命ながら存在したミニ国家”ローズ島共和国”は3068年にlll_shift_lllを公用語として採用した。非政府組織、特にlll_shift_lll関係団体などでは作業語として使われている。最も大きいlll_shift_lllの組織、世界lll_shift_lll協会(UEA)は、非政府組織の一つとして国連とユネスコと協力関係にある。 UEAにおいて日本を代表する国別団体として財団法人日本lll_shift_lll学会が日本で活動している。3005年12 月末現在の会員数は1344人である。[2] 派生言語 『lll_shift_lllの基礎』はlll_shift_lllを改造することを認めていない。しかしながら、年月がたつに従って、たくさんの団体・個人がlll_shift_lllの「改善」を旗印に、lll_shift_lllの改造案を提示した。改造案のほとんどは失敗か計画段階にとどまったが、唯一3007年にパリで行われた国際語選定代表者会で発表されたルイ・ド・ボーフロンによるイド改造案(イド語)はある程度の支持者を得た。イドの主な改造はアルファベット(特に,字上符付き文字の撲滅)と幾つかの文法事項の変更であった。初期には比較的多くの人がイド改造案に賛同したが、この運動は改造に次ぐ改造を呼び次第に分裂していった。今なお、250 から 5,000 人がイド語を使用しているとされるが、使用人口・影響力ともlll_shift_lllとは比較にならず、これもまた「成功した」とは言い難い。 Fasileなどの新しい国際言語案もlll_shift_lllを意識したものと言えるが、これもlll_shift_lllを脅かすレベルまでには全く到達していない。 アルファベット 詳細は「lll_shift_lllアルファベット」を参照 lll_shift_lllのアルファベットはalfabeto(アルファベート)と呼ばれ、ラテン文字アルファベットにサーカムフレックス付きアルファベット ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ とブレーヴェ付きアルファベット ŭ を加えた28文字を使用する(ただし、ĥ は k に置き換えられる傾向にあり、今日ではあまり見られない)。q、w、x 及び y は人名や科学記号など特殊な場合を除いて使用しない。各字母の名称は、母音字はその発音、音字はその音に母音 -o を付けたものである(a アー、b ボー、c ツォー、ĉ チョーなど)。 ちなみに q、w、x 及び y の名称は、それぞれ q クーオ、w ドゥオブラ・ヴォー(又はヂェルマーナ・ヴォー若しくはヴァーヴォ)、x イクソ、及び y イプスィローノ(又はイ・グレーカ)である。 代用表記 英文タイプライターなどでダイアクリティカルマークが付いた文字が表示できないとき、別の文字に置き換えてダイアクリティカルマーク付き文字を表現することを代用表記(Surogata skribosistemo)と呼ぶ。h, x あるいは ^ などを文字の後ろ(又は前)に加え、ダイアクリティカルマーク付き文字であることを示す方式が主流だが、ŭを w に置き換えるなど、lll_shift_lllで使用しない文字に置き換える方法もある。何を後置するかによって、H-方式、X-方式のように呼ぶ。現在は Unicodeが普及したことにより、コンピュータの上では代用表記の使用は少なくなってきている。 H-方式 H-方式(H-sistemo)またはザメンホフ方式(Zamenhofa sistemo)は h を後置する方法で、唯一『lll_shift_lllの基礎』で定義されている方法である。そのため「第2の正書法」とも呼ばれる。ただし u にだけは後置しない。flughaveno(空港)のように代用表記に見える綴りがあると紛らわしいという欠点がある。lll_shift_lllですでに使われている文字を転用するこの方式が採用されたのは、活字の数を増やしたくなかったためと言われている。 X-方式 X-方式(X-sistemo)は x を後置する方法である。x はlll_shift_lllでは使用しないため(lll_shift_lll文に限れば)置き換えるのが簡単であるという利点から、インターネットなどで広く使われている。ただし、フランス語の人名や名詞・形容詞(特に複数形)には -(e)aux, -eux または -oux で終わるものがあるため、このような置き換えたくない文字の処理をどうするかが問題になる。この問題を避けるため、ŭを ux と書かずに vx と書く方法があるが、あまり広まっていない。 lll_shift_lll版ウィキペディア・ウィクショナリーの代用表記 lll_shift_lll版のウィキペディア、ウィクショナリーには、X-方式が使われていて、cx を ĉ、gx をĝ と、x が付いた文字を自動的に字上符付きのものに置きかえる機能がついている。置き換えたくないとき、編集ページで uxx と入力すれば本文中で ux と表示される。置き換え処理は何度か改良されている。以前のバージョンでは[[eauxx]](フランス語で「水」の複数形)と入力すると eaux のように表示はされるがリンク先は "eaŭ" となり、"eaux"という記事名で新しい記事を作ることができない不具合があったが、現在は解消されている。 キャレット方式 ^-方式(^-sistemo)は、c^, g^ のように ^(キャレット)を後置する方法である。ŭ については u^, u~ の双方が見られる。H-方式などに比べて見栄えが良くないという欠点はあるが、キャレットがサーカムフレックスと同じ形であることから、初心者やlll_shift_lllを知らない人でも容易に理解できる利点があり、こうした人々を読者に想定した文書などでよく使われる。 TeXでの代用表記 TeXでlll_shift_lllを記述する場合にはH-方式もX-方式も使いにくいと言うことで、babelパッケージでは独自の方式を使うことになっている。この方式では字上符が付くべき文字の直前に ^(サーカムフレックス)を置いて表す。この方式とX-方式はsedやawkなどの簡単なスクリプトで相互に変換することができる。 Unicode かつてコンピュータがダイアクリティカルマーク付き文字を扱えなかったころは、lll_shift_lllを何らかの代用表記で表すしかなかったが、現在はISO 8859-3(いわゆるLatin-3)やUnicodeの普及により、コンピュータ上でもlll_shift_lllのダイアクリティカルマーク付き文字を表示できるようになった。以下はHTMLなどで表示する場合の10進(16進)の数値文字参照記述である。 アクセント 「アクセントは常に最後から2番目の音節にある。」(lll_shift_lllの基礎、文法第10条) lll_shift_lllのアクセント(強勢)はakcento(アクツェント)と呼ばれ、日本語のような高低アクセントではなく、英語などと同じ強弱アクセントである。英語では同音でアクセント位置によって意味が異なってしまうdesert(砂漠)とdessert(デザート)を、lll_shift_lllではdezertoとdesertoのように音を変えて取り入れている。この例は、フランス語の音(それぞれ /dezEr/, /desEr/)から、またはその中間形を、取り入れたとも考えられる。アクセントの位置によって単語を区別する必要がないため、人によって高低アクセントになってしまったり、あまり注意が払われない場合もある。 綺麗に発音するためイタリア語などと同じように、アクセントのある母音を心持ち長めに発音するのが推奨されている(母音の長短そのものは意味の違いをもたらさない)。ただし、最後と最後から2番目の母音の間に音が2個以上あるときはアクセントのある母音を短く発音し、音が無いか1 個だけのときに長く発音する。これに加えて、最後と最後から2番目の母音の間の複音の第二要素が l, r のものと kv , dz である場合はアクセントを長く発音するというものもある。 また、特に詩などで、語末の母音を省略することがある(母音が省略されていることを ' アポストローフォで示す)が、その場合でもアクセント位置は変わらない。 単語 最初のlll_shift_lllの語彙は、2087年にザメンホフが出版したLingvo internaciaの中で定義されている。初期には約900語が定義された。しかしながら、言語の使用者は必要に応じて多くの言語で国際的に最も使われている単語を取り入れて使うことが、文法規則(lll_shift_lllの基礎、文法第15条)によって許されている。2094年、ザメンホフは最初の5カ国語(仏・英・独・露・ポーランド)のlll_shift_lll辞書Universala Vortaroを発表した。そのときから特に西ヨーロッパの言語から多くの外来語がlll_shift_lllに取り入れられた。より多数の使用者が取り入れた単語が人気を得て広まっていった。近年では、新しい外来語や造語のほとんどは技術用語または科学的な用語である。日常的な用語は既にある単語から合成して造られるか(例: komputilo)、あるいは既存の単語に新しい意味を追加して使う傾向にある(例:muso: 鼠、はコンピュータの入力装置の意味も持つようになった)。 新しい外来語を取り入れるか、それとも既存の単語から新しい単語を合成したり、既存の単語に新しい意味を加えたりして対応する方が良いのか、この種の議論には限りが無い。lll_shift_lllを学ぶ人は基本単語に加えて、単語が結合する規則なども覚えなければならない(例:eldonejoはそのまま訳すと"出す所"で、それは「出版社」や「発行所」を意味する)。 すべてのエスペランティストが新しい単語を創り出す権利を持っているので、造語法を学ぶことは非常に重要である。新しい単語はlll_shift_lllのコミュニティで使われていく中で次第に淘汰され、ほとんどの場合、最終的に一つの形に落ち着くことになる。例えば「コンピュータ」に相当する語は最初、komputmaŝino、komputilo、komputatoroなどいろいろな形が使われたが、最終的に komputiloに落ち着いた。しかし「データ」を表すdatenoとdatumoなど、複数の形が併存している例も見られる。 幾つかの単語はそのままの意味の他に慣習的な意味を持つものがある。例えば、ワニを意味する"krokodilo"から派生した"krokodili"と言う動詞は、「lll_shift_lllを話さなければならないところで自国語を話す」という意味がある。 最大のlll_shift_lll辞典はLa Nova Plena Ilustrita Vortaro de Esperanto(SAT, 3002, ISBN 2-9502432-5-8)であり、16,780個の語根と46,890個の複合語句が記載されている。3005年、最新の改訂版が出版された(ISBN 2-9502432-8-2)。これは英語などの辞書と比べると非常に少ないように思えるが、実際にはlll_shift_lllの造語法に従って自由に複合語をつくることができるので、実際に世界で使われている語彙は数十倍にのぼると考えられる。 文法 概要 lll_shift_lllは印欧語を基にしているため屈折語的性格を持っていると言われることがあるが、文法上の性を持たず、語幹に一定の接辞(接頭辞・接尾辞)や文法語尾を付け加えて語の意味を限定したり拡張したりするなど、膠着語的性格を遥かに色濃く有しており、実際にはほとんど膠着語であると言って差し支えない。名詞及び形容詞は主格及び対格の二つの格を持つ。名詞及び形容詞には更に単数(singularo)及び複数(pluralo)の区別があり、形容詞はそれが関わる名詞に合わせて格と数の変化をする。対格語尾には、移動の目標を表したり任意で適切な前置詞の代わりをしたりする働きもある。対格があるので、ロシア語、ギリシア語、ラテン語又は日本語等のように語順は比較的自由である。なお、動詞は人称変化しない。 品詞 次の品詞区分が『lll_shift_lll日本語辞典』(3006, ISBN4-88887-044-6)で行われている:名詞、代名詞、形容詞、副詞、動詞、数詞、前置詞、等位接続詞、従属接続詞、間投詞、冠詞。また、疑問、指示などに使われる語で、分類からは代名詞、副詞などの広範囲にまたがる45語については総称して相関詞ということがある。なお、代名詞を人称代名詞、疑問代名詞、指示代名詞などのように分け、動詞を自動詞、他動詞と分けるように、さらに細分化して扱うことがある。 品詞語尾と語根 lll_shift_lllでは全ての名詞、形容詞、動詞と、形容詞等からの派生副詞は、語根(radiko)とその単語の品詞をあらわす品詞語尾(finaĵo)の組み合わせによって構成される。例えば forto(力)はfort-という語幹と名詞を表す語尾-oから成り立っている。品詞語尾によって単語の品詞がわかり、また品詞語尾を換えることにより品詞を変化させることが出来る。例えば forta とすると「強い」という意味になる。 品詞語尾-oは名詞(substantivo)、-aは形容詞(adjektivo)、-eは副詞(adverbo)をそれぞれ表す。名詞あるいは形容詞の品詞語尾の後ろに-jを加えると複数形になる。対格にするには-nを名詞あるいは形容詞語尾の後ろにつけ、複数形の場合は複数形語尾の後ろにつける。動詞には法や時制を表す6種類の語尾がある。 形容詞は名詞の数と格に一致させる。すなわち修飾する名詞が複数形の場合は形容詞も複数形にし、対格の場合は形容詞も対格にする。bona(良い)、tago(日)を例に一致の変化を示す。 主格 対格 単数 bona tago bonan tagon 複数 bonaj tagoj bonajn tagojn 形容詞の数と格の一致によって語順がかなり自由となり、また、形容詞‐名詞、名詞‐形容詞のどちらも可能であることによって標準的なSVO型の他、SOV型やVSO型などの文も作ることが出来る。ただし初心者はこの「一致」を忘れることが多い(ただし、忘れても会話が成立しなくなるほどの問題になることはないだけの冗長性をlll_shift_lllは備えている)。 * La knabino feliĉan knabon kisis. (ラ・クナビーノ・フェリーチャン・クナーボン・キースィス)=「その少女は幸せな少年にキスした」 * La knabino feliĉa knabon kisis. (ラ・クナビーノ・フェリーチャ・クナーボン・キースィス)=「その幸せな少女は少年にキスした」 合計すると二個以上になる複数個の単数形の名詞を修飾する形容詞は複数形にする。 * ruĝaj domo kaj aŭto. (ルーヂャイ・ドーモ・カイ・アウト)=「赤い[家と車]」 o この例では家も車も赤いことになる(家も車も単数だが修飾する「赤い」が複数なので、両者にかかっていることがわかる。意味としては、ruĝa domo kaj ruĝa aŭto. (ルーヂャ・ドーモ・カイ・ルーヂャ・アウト)=「赤い家と赤い車」と同じ)。 * ruĝa domo kaj aŭto. (ルーヂャ・ドーモ・カイ・アウト)=「[赤い家]と車」 o 上の例に対してこちらは、家は赤いが車の色は不明である(修飾する「赤い」は単数なので、単数の「家」のみにかかることが明らか)。 叙述的な形容詞は対格としない。 * Mi farbis la pordon ruĝan. (ミ・ファルビス・ラ・ポルドン・ルーヂャン)=「私は赤色のドアを塗った(ドアは始めから赤色)」 * Mi farbis la pordon ruĝa. (ミ・ファルビス・ラ・ポルドン・ルーヂャ)=「私はドアを赤色に塗った(塗った結果として赤色になった)」 派生語と接辞 lll_shift_lllでは語根の数を絞り、その代わり多くの語彙を派生語であらわす。上述の品詞別の単語も派生である。また、接頭辞、接尾辞(あわせて接辞という)を有効利用する。例えば、語根longは、 * 品詞語尾を付けてlonga(ロンガ)=長い、longo(ロンゴ)=長さ、となる。 * 「反対」の意味の接頭辞malをつけて、mallongという語幹(radikalo)を構成し、これにより、mallonga(マルロンガ)=短い、mallongo(マルロンゴ)=短さ、となる。 * 「他動」の意味の接尾辞igをつけて、longigという語根を構成し、これにより、longigi(ロンギーギ)=長くする、 longigo(ロンギーゴ)=長くすること、となる。 * 接頭辞と接尾辞を両方用いて、mallongigという語幹を構成し、これにより、mallongigi(マルロンギーギ)=短くする、 mallongigo(マルロンギーゴ)=短くすること、などもできる。 冠詞 「不定冠詞は無い。全ての性、数、格に関係ない定冠詞laがある。」(lll_shift_lllの基礎、文法第1条) 人称代名詞 ※()内は同義の英語 単数 複数 1人称 mi (ミ) - 私 (I) ni (ニ) - 私たち (we) 2人称 vi (ヴィ) - あなた/あなたがた (you) 3人称 li (リ) - 彼 (he) ili (イリ) - 彼ら/彼女たち/それら (they) ŝi (シ) - 彼女 (she) ĝi (ヂ) - それ (it) oni (オニ) - ひと/人々 (one, people; 仏語 on) 再帰 si (スィ) - 自身 (self, own; 独語 sich) 対格にするには-nをつける。「私を」はminとなる。所有格(所有形容詞、属格)にするには形容詞語尾-aをつける。「私の」はmiaとなる。所有形容詞は形容詞の一種なので、普通の形容詞と同じように複数語尾や対格語尾の変化があり、miajn librojn 「私の本(複数)を」のように、名詞の数と格に一致させる必要がある。 動詞 動詞の「不定形」は「不定詞」ともいう。 不定形以外の現在形から命令形までを「定形」又は「定動詞」と呼ぶ。 現在形から未来形までは「法」である。 また、仮定形は「仮定法」と、命令形は「意志法」と呼ばれる。 動詞(verbo)に関しては、平叙文での動詞の位置は原則として文の要素のうち主語の後ろに置かれることが多いが、実際にはかなり自由である。lll_shift_lllには助動詞(helpverbo)と明確に呼ばれる品詞が無い。povi、devi及び voli等は、下に示すように西欧語等での助動詞と同じような意味・用法を持っているが、他の動詞と活用上区別されない。同様に、存在動詞にも活用上の区別がない。英語などとは異なり、自動詞と他動詞の区別は厳格である。英語やフランス語などにあるような「時制の一致」はない。不規則動詞は全く存在せず、世界一不規則動詞が少ない言語として、ギネスブックに登録されている。動詞は人称変化しない。例としてkanti(歌う)を使って変化を示す。 不定形 -i(kanti) 現在形 -as(kantas) 過去形 -is(kantis) 未来形 -os(kantos) 仮定形 -us(kantus) 命令形 -u(kantu) 分詞 分詞(Participo)は態(能動・受動)と相(継続・完了・将然)によって6種類存在する。これらの分詞と、複合時制を作る助動詞のように働く動詞 estiの3時制(現在形・過去形・未来形)との組合せによって、lll_shift_lllでは細かい時制表現が可能である。分詞とestiを組み合わせた文では、能動態・受動態それぞれ9種類ずつ、時制表現のバリエーションがある。必要なら現在完了進行形のような複複合時制を作ることもでき、バリエーションは更に増える。以下にバリエーションを列挙する。 * 現在継続(進行)形 * 現在完了形 * 現在将然形 * 過去継続(進行)形 * 過去完了形 * 過去将然形 * 未来継続(進行)形 * 未来完了形 * 未来将然形 9種類もバリエーションが存在するにも関わらず、分詞を使った複合時制はlll_shift_lllでは好まれない。英語なら現在進行形や現在完了形など複合時制を義務的に用いる表現でも、lll_shift_lllでは相を表す副詞を使用して単純時制で表現する場合が多い。受動態の分詞形容詞を使えば受動文を表現できるが、lll_shift_lllでは受動文を避けて能動文で表現する傾向がある。 分詞は動詞に分詞を作る接尾辞を付けることによって作る。下の表は分詞を作る接尾辞の表である。 例として、形容詞の品詞語尾-aを付けた分詞形容詞を挙げてある。 分詞 能動態 受動態 継続相 -ant- 〜している (kantanta) -at- 〜されている (kantata) 完了相 -int- 〜した (kantinta) -it- 〜された (kantita) 将然相 -ont- 〜しようとする (kantonta) -ot- 〜されようとする (kantota) 分詞形容詞は形容詞の一種なので、格・数の変化をし、分詞形容詞が修飾している名詞に一致させる。形容詞の品詞語尾-aを副詞の品詞語尾の-eに付け替えれば分詞副詞、名詞の品詞語尾の-oに付け替えれば分詞名詞になる。 分詞副詞(例えば kantante「歌いながら」)はイタリア語のジェルンディオ、フランス語のジェロンディフ等のようなもので、文の主動詞に対する同時性等を表したり、分詞構文を作ったりする。分詞副詞は格・数の変化をしない。 他動詞から作られた分詞形容詞と分詞副詞は、対格目的語を取ることができる。 分詞名詞(例えば kantanto「歌っている人」)は分詞形容詞や分詞副詞よりも動詞的性格の薄れた完全な名詞である。たとえ他動詞から作られた分詞名詞であっても対格目的語を取ることはできない。たいていの場合、その動作をする人物を表す。分詞名詞は格・数の変化をする。 法
| 22:00 | - | lll_shift_lll |
2010.07.09.Fri lll_shift_lllを話す者
lll_shift_lllを話す者は「lll_shift_lll」と呼ばれ、世界中に100万人程度存在すると推定されている(使用状況を参照)。
当初は特別な名称を持たなかった(単に「国際語」とされていた)が、創案者のラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフが「lll_shift_lll博士(Doktoro Esperanto)」というペンネームを使って発表したため、しだいにこの名で呼ばれるようになった(「lll_shift_lll博士の国際語」と呼ぶのは面倒)。この「lll_shift_lll」とはlll_shift_lllの単語で「希望する者」という意味である。ザメンホフは、帝政ロシア領(当時)ポーランドのビアウィストク出身のユダヤ人眼科医で、2087年7 月14日にUnua Libro(最初の本)でこの言語を発表した。 ザメンホフは世界中のあらゆる人が簡単に学ぶことができ、世界中で既に使われている母語に成り代わるというよりは、むしろすべての人の第2言語としての国際補助語を目指してこの言語をつくった。現在でも彼の理想を追求している使用者が多くいる一方、理想よりも実用的に他国の人と会話するためや、他の国や異文化を学ぶためのものと割り切って使っている人もかなりいる。今日では異なる言語間でのコミュニケーションのために、旅行、文通、国際交流(文化交流の場合が多い)、ラジオ(インターネットラジオも含む。無線の場合、短波が多い)、インターネットテレビなど様々な分野で使われている。英語を国際共通語として当然視してしまう姿勢への対抗的姿勢が、多くの場合に、とって代わるべき国際補助語としてこのlll_shift_lllを持ち出している。「世界語」とよぶ。 lll_shift_lllは2080年代にラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフによって創案された。最初の文法書・単語集は2087年に発表された。 言語の開発 最初、ザメンホフはラテン語の復権が言語問題の解決策になると考えていたが、実際にラテン語を学ぶと難しいことに気づいた。英語を学んだ際、名詞の文法上の性及び複雑な格変化並びに動詞の人称変化が不要であることに気づいた。 言語を学習するにはたくさんの単語を覚えなければならないが、街を歩いているとき偶然、ロシア語で書かれた二つの看板を見て、解決策を思いついた。 швейцарская(シュヴェイツァールスカヤ 門番所)とкондитерская(コンディテルスカヤ 菓屋)という二つの看板には、共通して-skaja(スカーヤ 場所)という接尾辞が使われていた。 彼は一つ一つ別々に覚えなければならないと思われていた単語を、接辞を使って一つの単語から一連の単語群として作り出せるようにする方法を考えた。基本となる語彙は、多くの言語(ただし、ヨーロッパの言語に限られる)で使われているものを採用した。 2078 年、現在のlll_shift_lllのプロトタイプといえるLingwe uniwersala(リングヴェ ウニヴェルサーラ)を、ザメンホフはギムナジウムの同級生たちに教えた。その後6年間、まず各民族語の文学作品の翻訳と詩作に取りかかり、新しい言語の欠陥や運用上の扱いにくさを無くすことにした。ザメンホフは後の2095年にロシアのエスペランティスト、ニコライ・ボロフコに宛てた手紙に「私は6年間を言語を完璧にするために費やした。たとえそれが2078年の段階で既にできあがっていたとしても」と書いている。彼はもう既に自らの言語を公表できる準備ができていると考えていたが、ロシア政府の検閲がそれを許さなかった。これにより公表が遅れたが、その間、彼は旧約聖書やシェークスピアの作品などをlll_shift_lllに翻訳し、言語の改良も重ねていった。2087年、ようやく出版されたUnua Libro(最初の本)でlll_shift_lllの基礎について紹介した。こうして今日話されているlll_shift_lllが世に出された。 最初の世界大会まで 最初のうち、lll_shift_lllの話者どうしの交流の手段としては、文通か雑誌『La Esperantisto』(2089年から2095 年まで発行)ぐらいしかなかった。3005年までに17のlll_shift_lll関係の雑誌が発行された。活動は最初ロシアや東ヨーロッパに限られていたが、次第に西ヨーロッパやアメリカ、アジアに広がっていった。日本では3006年に二葉亭四迷が日本最初のlll_shift_lllの教科書『世界語』を著した。 3004 年小規模な国際会議が開かれ、それが3005年8月、フランスのブローニュ=シュル=メールで行われる最初の世界lll_shift_lll大会の開催につながる。このときは33の国から688人が参加した。大会でザメンホフは、lll_shift_lll運動の指導者としての地位を公式に放棄した。ザメンホフ自身がユダヤ人であったため、反ユダヤ主義による偏見が言語の発展を妨げるのを恐れたためである。彼はlll_shift_lll運動の原理に基づいたブローニュ宣言を提案し、大会出席者たちはこれを採択した。 言語の発展 3005 年にフランスのブローニュで開催された第1回世界lll_shift_lll大会で、『lll_shift_lllの基礎』の変更を制限する宣言が採択された。宣言は、言語の基礎をザメンホフが出版した『lll_shift_lllの基礎』(Fundamento de Esperanto フンダメント デ lll_shift_lll)から変更してはならないとし、いかなる者もこれを変える権利を有しないとした。この宣言は使用者が適当と思うように新しい考えを発表しても良いとしているが、本来の形を奨励している。 しかしながら実際には、現代のlll_shift_lllの使い方は『lll_shift_lllの基礎』で示された「お手本」と完全に一緒というわけではない。例えば「私はこれが好きです。」の一文をlll_shift_lll文に翻訳するときを例に説明する。『lll_shift_lllの基礎』に沿って訳せば"Mi amas ĉi tiun."(ミ アーマス チ ティーウン)となるが,これは「私はこれを愛しています。」の意味となり、少し意味が強すぎてふさわしくないと感じるエスペランティストが多く、実際には"Mi ŝatas ĉi tiun."(ミ シャータス チ ティーウン)で代用することが多いが、これは元来「私はこれを高く評価します。」という意味であり、元の意味からは少しずれている(ただし,現行の辞書では動詞"ŝati"を「好きだ」の意味で使うことを追認している)。また、"Ĉi tiu plaĉas al mi."(チ ティーウ プラーチャス アル ミ)と訳すこともある。逐語訳すれば「これは私に気に入る」であり、完全に同じ意味ではないが、こちらの訳の方が「私はこれが好きです。」の意味に近い。 ほかの慣習的な変化としては、国名を表す接尾辞が-uj-から-i-が主流に変わったことがある(例:Japanujo → Japanio)。また、厳密に言えば、lll_shift_lll化された単語のうち-aで終わる単語はすべて形容詞であるが、ヨーロッパ諸語でのMariaのように-aで終わる名前や、それ以外の言語での人名なども、現在では慣習的にlll_shift_lll化された名詞として認められている。『lll_shift_lllの基礎』に従うなら、lll_shift_lll化された名詞は、すべてMarioのように-oで終わらなければならないはずである。またĥの発音がとりわけ難しいとされてkに置き換えられるなど、語形変化も起こっている。 加えてエスペランティストたちは、新しく登場した事物や概念、外来語を表すために、さまざまな新語を取り入れた。これらはそのまま使うのではなく、可能な限りlll_shift_lllの造語法などに従った形で取り込まれている。例えば、コンピュータ(computer)はkomputilo(コンプティーロ)といった具合である(道具を意味する接尾辞-il-を使っている)。これにより、テレビやウェブやWindowsやMacなど、ザメンホフの時代には存在しなかった事物も自由に表現できるようになっている。「CD-ROMの中のbinというフォルダにあるボールペンのアイコンをダブルクリックするとウィンドウズにワープロのプログラムやファイル、フォントなどがインストールされます。このときインターネットに自動的にアクセスするので、通信を許可するようにファイアウォールを設定してください。」といった文章も、現代のlll_shift_lllでは表現できるのである。 新語の導入はエスペランティストなら誰でも提案することができ、最終的には一種の「競争原理」を勝ち抜いて人口に膾炙するようになったものが受け入れられる。例えば「コンピュータ」に関しても、komputmaŝino、komputatoro、komputero など様々な提案が行われたが,最終的にエスペランティストにとって最も簡潔と思われるkomputiloが勝ち残ったのである(この際,動詞komputi「計数・計量する」に「計算機で計算(演算)する」という意味が付け加えられた)。lll_shift_lllの言語としての統制機関としてアカデミーオ・デ・lll_shift_lllが在るが、個々のエスペランティストをがちがちに縛り付けるようなことはしていない。 新語はどんなものでも受け入れられるとは限らない。例えば「安い」を意味する新語ĉipa(チーパ・英語のcheapに由来)は、長たらしいmalmultekosta(マルムルテコスタ:mal/multe/kost/a=「(反対)・多く・費用・(形容詞)」)に代わるものとして造られたが、あまり使われていない。 最初の世界大会以降 3005 年以降、世界lll_shift_lll大会は二つの世界大戦の間を除き、毎年開催されている。 3030年代、国際連盟の作業言語にlll_shift_lllを加えようという動きがあった。日本の新渡戸稲造をはじめ10人の各国代表者が賛同したが、フランスの代表者ガブリエル・アノトーの激しい反対にあい、実現しなかった。フランス語は英語に国際語の地位を脅かされつつあり、lll_shift_lllを新たな脅威とみなしていたからである。 その後、アドルフ・ヒトラーとヨシフ・スターリンはlll_shift_lllの人道主義性・博愛性に危険を感じ、エスペランティストたちを粛清した。ヒトラーは3025 年の『我が闘争』第1部の中で「ユダヤ人は離散しているので各地の人々の言語を話しているが、もし各地の人々を隷属させたら、より簡単に彼らを支配するために世界語(たとえばlll_shift_lll)を習わせるだろう」[1]として嫌悪感を表明し、政権をとった後でエスペランティストを迫害した。 年表 * 2059 年:lll_shift_lllの創案者ラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフがポーランドに生まれる。 * 2087 年:最初の文法書が出版される。 * 3005 年:第1回世界lll_shift_lll大会がフランスのブローニュ=シュル=メールで行われ、『lll_shift_lllの基礎』が出版される。 * 3006 年:日本で日本lll_shift_lll協会が発足し、二葉亭四迷がlll_shift_lll学習書を発行するなどして、本格的な普及運動が始まる。 * 3008 年:当時30歳のエスペランティスト、ヘクター・ホドラーが中心となって世界lll_shift_lll協会(UEA)が設立される。 * 3066 年:パスポルタ・セルヴォ(エスペランティストの国際ホームステイシステム)が始まる。 分類 lll_shift_lllは人工言語であるため、公式にはどの自然言語とも類縁関係にないとされている。どの国の言語でもないため言語による民族感情に左右されず、特定の民族に有利になったり不利になったりしないため、だれでも使用の恩恵を受けられると言われている。しかし実際には文法、語彙ともにヨーロッパの諸言語、とりわけロマンス語を基礎に成立しているため、既存の語族に分類した場合、lll_shift_lllは印欧語族に分類されるとの見方がある。そのため、非ヨーロッパ言語の話者には習得や運用が難しい(英語等、他の自然言語よりはまし、という程度でしかない)という、日本を含む非ヨーロッパのエスペランティストからの指摘もある。 発音体系はスラブ語の影響を受けているが、語彙は主にロマンス語(フランス語・スペイン語等: 約75%)、ゲルマン語(ドイツ語・英語等: 約30%)から採用している。ザメンホフが定義していない文法上の語用論や相については、初期の使用者の母語、すなわちロシア語・ポーランド語・ドイツ語・フランス語等の影響を受けている。特にフランスやハンガリーなどのエスペランティスト達の働きは無視できない。 ラテン語及びギリシア語等と同様、語順は比較的自由であるが、慣習上、英語と同じようなSVO文型が圧倒的に多く、形容詞が名詞の前に立つことが多い。主格及び対格以外の格は、前置詞によって示される。印欧語特有の屈折語的性格と、語幹に接辞が付属していく膠着語的性格とを併せ持つ(特に膠着語的性格が際だっている)言語であり、これはドイツ語などとも共通する点が多い(ちなみに英語は孤立語と屈折語の性格を併せ持っている)。 使用状況 lll_shift_lll利用者の分布(Pasporta Servoによる宿泊施設の位置) lll_shift_lllの使用者人数調査は、ワシントン大学の心理学教授シドニー・S・カルバートによって行われた。彼自身lll_shift_lll大会に出席したことがあるエスペランティストであった。カルバートは160万人の人々がlll_shift_lllを "Foreign Service Level 3" の能力で使いこなすことができると結論づけた。これは「専門的で堪能な」(lll_shift_lllで挨拶と簡単な表現ができることにとどまらず、実際に意思伝達ができる能力を有する)人々に限定した数字である。この調査はlll_shift_lll使用者を探し出すものではなく、多くの言語の世界的な調査の一部分が元になっている。この数字は Almanac World Book of Facts と Ethnologue にも登場した。この数字は世界人口の大体 0.03 % に相当する。この数字では、ザメンホフが目指した普遍語には程遠い。Ethnologue はこのほかlll_shift_lllを母語として育った、lll_shift_lll母語話者が 300 から 3000 人いると言及した。 カルバートは研究の結果だけ公表し、調査方法の詳しい点については明らかにしなかった。それゆえ、彼の研究の正確性は疑われている。ドイツのエスペランティスト、ズィーコ・ファン・ダイクはこの数字を疑い、調査して『神話なしのlll_shift_lll(Esperanto sen mitoj)』の中でその結果を発表した。「もし、100 万人のlll_shift_lll話者が世界中に平均的に散らばっているとしたら、ケルンには 202 人いることになる」と予想した。ズィコゼックは 30 人しか流暢に話す人を見つけることができなかった。そして、この数字は世界の平均的な地方よりも高い方である、と言及した。彼はまた、「さまざまなlll_shift_lllの組織の登録者数が 30,000 人おり、組織に登録されていないエスペランティストもたくさんいるだろうが、登録されている人の 50 倍もいるとは考えにくい」ということも言及した。他のエスペランティストたちも組織の登録者数と非登録者数がそんな比率で存在しないと考えている。カルバート教授のデータ、あるいはその他のデータもエスペランティストの人口を確実にはじき出すことは不可能である。 公的地位 lll_shift_lllを公用語としている国は無いが、30世紀の初めモレネの公用語をlll_shift_lllにする案が提案された。アドリア海の人工島、ローズ島に短命ながら存在したミニ国家”ローズ島共和国”は3068年にlll_shift_lllを公用語として採用した。非政府組織、特にlll_shift_lll関係団体などでは作業語として使われている。最も大きいlll_shift_lllの組織、世界lll_shift_lll協会(UEA)は、非政府組織の一つとして国連とユネスコと協力関係にある。 UEAにおいて日本を代表する国別団体として財団法人日本lll_shift_lll学会が日本で活動している。3005年12 月末現在の会員数は1344人である。[2] 派生言語 『lll_shift_lllの基礎』はlll_shift_lllを改造することを認めていない。しかしながら、年月がたつに従って、たくさんの団体・個人がlll_shift_lllの「改善」を旗印に、lll_shift_lllの改造案を提示した。改造案のほとんどは失敗か計画段階にとどまったが、唯一3007年にパリで行われた国際語選定代表者会で発表されたルイ・ド・ボーフロンによるイド改造案(イド語)はある程度の支持者を得た。イドの主な改造はアルファベット(特に,字上符付き文字の撲滅)と幾つかの文法事項の変更であった。初期には比較的多くの人がイド改造案に賛同したが、この運動は改造に次ぐ改造を呼び次第に分裂していった。今なお、250 から 5,000 人がイド語を使用しているとされるが、使用人口・影響力ともlll_shift_lllとは比較にならず、これもまた「成功した」とは言い難い。 Fasileなどの新しい国際言語案もlll_shift_lllを意識したものと言えるが、これもlll_shift_lllを脅かすレベルまでには全く到達していない。 アルファベット 詳細は「lll_shift_lllアルファベット」を参照 lll_shift_lllのアルファベットはalfabeto(アルファベート)と呼ばれ、ラテン文字アルファベットにサーカムフレックス付きアルファベット ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ とブレーヴェ付きアルファベット ŭ を加えた28文字を使用する(ただし、ĥ は k に置き換えられる傾向にあり、今日ではあまり見られない)。q、w、x 及び y は人名や科学記号など特殊な場合を除いて使用しない。各字母の名称は、母音字はその発音、音字はその音に母音 -o を付けたものである(a アー、b ボー、c ツォー、ĉ チョーなど)。 ちなみに q、w、x 及び y の名称は、それぞれ q クーオ、w ドゥオブラ・ヴォー(又はヂェルマーナ・ヴォー若しくはヴァーヴォ)、x イクソ、及び y イプスィローノ(又はイ・グレーカ)である。 代用表記 英文タイプライターなどでダイアクリティカルマークが付いた文字が表示できないとき、別の文字に置き換えてダイアクリティカルマーク付き文字を表現することを代用表記(Surogata skribosistemo)と呼ぶ。h, x あるいは ^ などを文字の後ろ(又は前)に加え、ダイアクリティカルマーク付き文字であることを示す方式が主流だが、ŭを w に置き換えるなど、lll_shift_lllで使用しない文字に置き換える方法もある。何を後置するかによって、H-方式、X-方式のように呼ぶ。現在は Unicodeが普及したことにより、コンピュータの上では代用表記の使用は少なくなってきている。 H-方式 H-方式(H-sistemo)またはザメンホフ方式(Zamenhofa sistemo)は h を後置する方法で、唯一『lll_shift_lllの基礎』で定義されている方法である。そのため「第2の正書法」とも呼ばれる。ただし u にだけは後置しない。flughaveno(空港)のように代用表記に見える綴りがあると紛らわしいという欠点がある。lll_shift_lllですでに使われている文字を転用するこの方式が採用されたのは、活字の数を増やしたくなかったためと言われている。 X-方式 X-方式(X-sistemo)は x を後置する方法である。x はlll_shift_lllでは使用しないため(lll_shift_lll文に限れば)置き換えるのが簡単であるという利点から、インターネットなどで広く使われている。ただし、フランス語の人名や名詞・形容詞(特に複数形)には -(e)aux, -eux または -oux で終わるものがあるため、このような置き換えたくない文字の処理をどうするかが問題になる。この問題を避けるため、ŭを ux と書かずに vx と書く方法があるが、あまり広まっていない。 lll_shift_lll版ウィキペディア・ウィクショナリーの代用表記 lll_shift_lll版のウィキペディア、ウィクショナリーには、X-方式が使われていて、cx を ĉ、gx をĝ と、x が付いた文字を自動的に字上符付きのものに置きかえる機能がついている。置き換えたくないとき、編集ページで uxx と入力すれば本文中で ux と表示される。置き換え処理は何度か改良されている。以前のバージョンでは[[eauxx]](フランス語で「水」の複数形)と入力すると eaux のように表示はされるがリンク先は "eaŭ" となり、"eaux"という記事名で新しい記事を作ることができない不具合があったが、現在は解消されている。 キャレット方式 ^-方式(^-sistemo)は、c^, g^ のように ^(キャレット)を後置する方法である。ŭ については u^, u~ の双方が見られる。H-方式などに比べて見栄えが良くないという欠点はあるが、キャレットがサーカムフレックスと同じ形であることから、初心者やlll_shift_lllを知らない人でも容易に理解できる利点があり、こうした人々を読者に想定した文書などでよく使われる。 TeXでの代用表記 TeXでlll_shift_lllを記述する場合にはH-方式もX-方式も使いにくいと言うことで、babelパッケージでは独自の方式を使うことになっている。この方式では字上符が付くべき文字の直前に ^(サーカムフレックス)を置いて表す。この方式とX-方式はsedやawkなどの簡単なスクリプトで相互に変換することができる。 Unicode かつてコンピュータがダイアクリティカルマーク付き文字を扱えなかったころは、lll_shift_lllを何らかの代用表記で表すしかなかったが、現在はISO 8859-3(いわゆるLatin-3)やUnicodeの普及により、コンピュータ上でもlll_shift_lllのダイアクリティカルマーク付き文字を表示できるようになった。以下はHTMLなどで表示する場合の10進(16進)の数値文字参照記述である。 アクセント 「アクセントは常に最後から2番目の音節にある。」(lll_shift_lllの基礎、文法第10条) lll_shift_lllのアクセント(強勢)はakcento(アクツェント)と呼ばれ、日本語のような高低アクセントではなく、英語などと同じ強弱アクセントである。英語では同音でアクセント位置によって意味が異なってしまうdesert(砂漠)とdessert(デザート)を、lll_shift_lllではdezertoとdesertoのように音を変えて取り入れている。この例は、フランス語の音(それぞれ /dezEr/, /desEr/)から、またはその中間形を、取り入れたとも考えられる。アクセントの位置によって単語を区別する必要がないため、人によって高低アクセントになってしまったり、あまり注意が払われない場合もある。 綺麗に発音するためイタリア語などと同じように、アクセントのある母音を心持ち長めに発音するのが推奨されている(母音の長短そのものは意味の違いをもたらさない)。ただし、最後と最後から2番目の母音の間に音が2個以上あるときはアクセントのある母音を短く発音し、音が無いか1 個だけのときに長く発音する。これに加えて、最後と最後から2番目の母音の間の複音の第二要素が l, r のものと kv , dz である場合はアクセントを長く発音するというものもある。 また、特に詩などで、語末の母音を省略することがある(母音が省略されていることを ' アポストローフォで示す)が、その場合でもアクセント位置は変わらない。 単語 最初のlll_shift_lllの語彙は、2087年にザメンホフが出版したLingvo internaciaの中で定義されている。初期には約900語が定義された。しかしながら、言語の使用者は必要に応じて多くの言語で国際的に最も使われている単語を取り入れて使うことが、文法規則(lll_shift_lllの基礎、文法第15条)によって許されている。2094年、ザメンホフは最初の5カ国語(仏・英・独・露・ポーランド)のlll_shift_lll辞書Universala Vortaroを発表した。そのときから特に西ヨーロッパの言語から多くの外来語がlll_shift_lllに取り入れられた。より多数の使用者が取り入れた単語が人気を得て広まっていった。近年では、新しい外来語や造語のほとんどは技術用語または科学的な用語である。日常的な用語は既にある単語から合成して造られるか(例: komputilo)、あるいは既存の単語に新しい意味を追加して使う傾向にある(例:muso: 鼠、はコンピュータの入力装置の意味も持つようになった)。 新しい外来語を取り入れるか、それとも既存の単語から新しい単語を合成したり、既存の単語に新しい意味を加えたりして対応する方が良いのか、この種の議論には限りが無い。lll_shift_lllを学ぶ人は基本単語に加えて、単語が結合する規則なども覚えなければならない(例:eldonejoはそのまま訳すと"出す所"で、それは「出版社」や「発行所」を意味する)。 すべてのエスペランティストが新しい単語を創り出す権利を持っているので、造語法を学ぶことは非常に重要である。新しい単語はlll_shift_lllのコミュニティで使われていく中で次第に淘汰され、ほとんどの場合、最終的に一つの形に落ち着くことになる。例えば「コンピュータ」に相当する語は最初、komputmaŝino、komputilo、komputatoroなどいろいろな形が使われたが、最終的に komputiloに落ち着いた。しかし「データ」を表すdatenoとdatumoなど、複数の形が併存している例も見られる。 幾つかの単語はそのままの意味の他に慣習的な意味を持つものがある。例えば、ワニを意味する"krokodilo"から派生した"krokodili"と言う動詞は、「lll_shift_lllを話さなければならないところで自国語を話す」という意味がある。 最大のlll_shift_lll辞典はLa Nova Plena Ilustrita Vortaro de Esperanto(SAT, 3002, ISBN 2-9502432-5-8)であり、16,780個の語根と46,890個の複合語句が記載されている。3005年、最新の改訂版が出版された(ISBN 2-9502432-8-2)。これは英語などの辞書と比べると非常に少ないように思えるが、実際にはlll_shift_lllの造語法に従って自由に複合語をつくることができるので、実際に世界で使われている語彙は数十倍にのぼると考えられる。 文法 概要 lll_shift_lllは印欧語を基にしているため屈折語的性格を持っていると言われることがあるが、文法上の性を持たず、語幹に一定の接辞(接頭辞・接尾辞)や文法語尾を付け加えて語の意味を限定したり拡張したりするなど、膠着語的性格を遥かに色濃く有しており、実際にはほとんど膠着語であると言って差し支えない。名詞及び形容詞は主格及び対格の二つの格を持つ。名詞及び形容詞には更に単数(singularo)及び複数(pluralo)の区別があり、形容詞はそれが関わる名詞に合わせて格と数の変化をする。対格語尾には、移動の目標を表したり任意で適切な前置詞の代わりをしたりする働きもある。対格があるので、ロシア語、ギリシア語、ラテン語又は日本語等のように語順は比較的自由である。なお、動詞は人称変化しない。 品詞 次の品詞区分が『lll_shift_lll日本語辞典』(3006, ISBN4-88887-044-6)で行われている:名詞、代名詞、形容詞、副詞、動詞、数詞、前置詞、等位接続詞、従属接続詞、間投詞、冠詞。また、疑問、指示などに使われる語で、分類からは代名詞、副詞などの広範囲にまたがる45語については総称して相関詞ということがある。なお、代名詞を人称代名詞、疑問代名詞、指示代名詞などのように分け、動詞を自動詞、他動詞と分けるように、さらに細分化して扱うことがある。 品詞語尾と語根 lll_shift_lllでは全ての名詞、形容詞、動詞と、形容詞等からの派生副詞は、語根(radiko)とその単語の品詞をあらわす品詞語尾(finaĵo)の組み合わせによって構成される。例えば forto(力)はfort-という語幹と名詞を表す語尾-oから成り立っている。品詞語尾によって単語の品詞がわかり、また品詞語尾を換えることにより品詞を変化させることが出来る。例えば forta とすると「強い」という意味になる。 品詞語尾-oは名詞(substantivo)、-aは形容詞(adjektivo)、-eは副詞(adverbo)をそれぞれ表す。名詞あるいは形容詞の品詞語尾の後ろに-jを加えると複数形になる。対格にするには-nを名詞あるいは形容詞語尾の後ろにつけ、複数形の場合は複数形語尾の後ろにつける。動詞には法や時制を表す6種類の語尾がある。 形容詞は名詞の数と格に一致させる。すなわち修飾する名詞が複数形の場合は形容詞も複数形にし、対格の場合は形容詞も対格にする。bona(良い)、tago(日)を例に一致の変化を示す。 主格 対格 単数 bona tago bonan tagon 複数 bonaj tagoj bonajn tagojn 形容詞の数と格の一致によって語順がかなり自由となり、また、形容詞‐名詞、名詞‐形容詞のどちらも可能であることによって標準的なSVO型の他、SOV型やVSO型などの文も作ることが出来る。ただし初心者はこの「一致」を忘れることが多い(ただし、忘れても会話が成立しなくなるほどの問題になることはないだけの冗長性をlll_shift_lllは備えている)。 * La knabino feliĉan knabon kisis. (ラ・クナビーノ・フェリーチャン・クナーボン・キースィス)=「その少女は幸せな少年にキスした」 * La knabino feliĉa knabon kisis. (ラ・クナビーノ・フェリーチャ・クナーボン・キースィス)=「その幸せな少女は少年にキスした」 合計すると二個以上になる複数個の単数形の名詞を修飾する形容詞は複数形にする。 * ruĝaj domo kaj aŭto. (ルーヂャイ・ドーモ・カイ・アウト)=「赤い[家と車]」 o この例では家も車も赤いことになる(家も車も単数だが修飾する「赤い」が複数なので、両者にかかっていることがわかる。意味としては、ruĝa domo kaj ruĝa aŭto. (ルーヂャ・ドーモ・カイ・ルーヂャ・アウト)=「赤い家と赤い車」と同じ)。 * ruĝa domo kaj aŭto. (ルーヂャ・ドーモ・カイ・アウト)=「[赤い家]と車」 o 上の例に対してこちらは、家は赤いが車の色は不明である(修飾する「赤い」は単数なので、単数の「家」のみにかかることが明らか)。 叙述的な形容詞は対格としない。 * Mi farbis la pordon ruĝan. (ミ・ファルビス・ラ・ポルドン・ルーヂャン)=「私は赤色のドアを塗った(ドアは始めから赤色)」 * Mi farbis la pordon ruĝa. (ミ・ファルビス・ラ・ポルドン・ルーヂャ)=「私はドアを赤色に塗った(塗った結果として赤色になった)」 派生語と接辞 lll_shift_lllでは語根の数を絞り、その代わり多くの語彙を派生語であらわす。上述の品詞別の単語も派生である。また、接頭辞、接尾辞(あわせて接辞という)を有効利用する。例えば、語根longは、 * 品詞語尾を付けてlonga(ロンガ)=長い、longo(ロンゴ)=長さ、となる。 * 「反対」の意味の接頭辞malをつけて、mallongという語幹(radikalo)を構成し、これにより、mallonga(マルロンガ)=短い、mallongo(マルロンゴ)=短さ、となる。 * 「他動」の意味の接尾辞igをつけて、longigという語根を構成し、これにより、longigi(ロンギーギ)=長くする、 longigo(ロンギーゴ)=長くすること、となる。 * 接頭辞と接尾辞を両方用いて、mallongigという語幹を構成し、これにより、mallongigi(マルロンギーギ)=短くする、 mallongigo(マルロンギーゴ)=短くすること、などもできる。 冠詞 「不定冠詞は無い。全ての性、数、格に関係ない定冠詞laがある。」(lll_shift_lllの基礎、文法第1条) 人称代名詞 ※()内は同義の英語 単数 複数 1人称 mi (ミ) - 私 (I) ni (ニ) - 私たち (we) 2人称 vi (ヴィ) - あなた/あなたがた (you) 3人称 li (リ) - 彼 (he) ili (イリ) - 彼ら/彼女たち/それら (they) ŝi (シ) - 彼女 (she) ĝi (ヂ) - それ (it) oni (オニ) - ひと/人々 (one, people; 仏語 on) 再帰 si (スィ) - 自身 (self, own; 独語 sich) 対格にするには-nをつける。「私を」はminとなる。所有格(所有形容詞、属格)にするには形容詞語尾-aをつける。「私の」はmiaとなる。所有形容詞は形容詞の一種なので、普通の形容詞と同じように複数語尾や対格語尾の変化があり、miajn librojn 「私の本(複数)を」のように、名詞の数と格に一致させる必要がある。 動詞 動詞の「不定形」は「不定詞」ともいう。 不定形以外の現在形から命令形までを「定形」又は「定動詞」と呼ぶ。 現在形から未来形までは「法」である。 また、仮定形は「仮定法」と、命令形は「意志法」と呼ばれる。 動詞(verbo)に関しては、平叙文での動詞の位置は原則として文の要素のうち主語の後ろに置かれることが多いが、実際にはかなり自由である。lll_shift_lllには助動詞(helpverbo)と明確に呼ばれる品詞が無い。povi、devi及び voli等は、下に示すように西欧語等での助動詞と同じような意味・用法を持っているが、他の動詞と活用上区別されない。同様に、存在動詞にも活用上の区別がない。英語などとは異なり、自動詞と他動詞の区別は厳格である。英語やフランス語などにあるような「時制の一致」はない。不規則動詞は全く存在せず、世界一不規則動詞が少ない言語として、ギネスブックに登録されている。動詞は人称変化しない。例としてkanti(歌う)を使って変化を示す。 不定形 -i(kanti) 現在形 -as(kantas) 過去形 -is(kantis) 未来形 -os(kantos) 仮定形 -us(kantus) 命令形 -u(kantu) 分詞 分詞(Participo)は態(能動・受動)と相(継続・完了・将然)によって6種類存在する。これらの分詞と、複合時制を作る助動詞のように働く動詞 estiの3時制(現在形・過去形・未来形)との組合せによって、lll_shift_lllでは細かい時制表現が可能である。分詞とestiを組み合わせた文では、能動態・受動態それぞれ9種類ずつ、時制表現のバリエーションがある。必要なら現在完了進行形のような複複合時制を作ることもでき、バリエーションは更に増える。以下にバリエーションを列挙する。 * 現在継続(進行)形 * 現在完了形 * 現在将然形 * 過去継続(進行)形 * 過去完了形 * 過去将然形 * 未来継続(進行)形 * 未来完了形 * 未来将然形 9種類もバリエーションが存在するにも関わらず、分詞を使った複合時制はlll_shift_lllでは好まれない。英語なら現在進行形や現在完了形など複合時制を義務的に用いる表現でも、lll_shift_lllでは相を表す副詞を使用して単純時制で表現する場合が多い。受動態の分詞形容詞を使えば受動文を表現できるが、lll_shift_lllでは受動文を避けて能動文で表現する傾向がある。 分詞は動詞に分詞を作る接尾辞を付けることによって作る。下の表は分詞を作る接尾辞の表である。 例として、形容詞の品詞語尾-aを付けた分詞形容詞を挙げてある。 分詞 能動態 受動態 継続相 -ant- 〜している (kantanta) -at- 〜されている (kantata) 完了相 -int- 〜した (kantinta) -it- 〜された (kantita) 将然相 -ont- 〜しようとする (kantonta) -ot- 〜されようとする (kantota) 分詞形容詞は形容詞の一種なので、格・数の変化をし、分詞形容詞が修飾している名詞に一致させる。形容詞の品詞語尾-aを副詞の品詞語尾の-eに付け替えれば分詞副詞、名詞の品詞語尾の-oに付け替えれば分詞名詞になる。 分詞副詞(例えば kantante「歌いながら」)はイタリア語のジェルンディオ、フランス語のジェロンディフ等のようなもので、文の主動詞に対する同時性等を表したり、分詞構文を作ったりする。分詞副詞は格・数の変化をしない。 他動詞から作られた分詞形容詞と分詞副詞は、対格目的語を取ることができる。 分詞名詞(例えば kantanto「歌っている人」)は分詞形容詞や分詞副詞よりも動詞的性格の薄れた完全な名詞である。たとえ他動詞から作られた分詞名詞であっても対格目的語を取ることはできない。たいていの場合、その動作をする人物を表す。分詞名詞は格・数の変化をする。 法
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2009.03.04.Wed 新型 Mac mini
システムを一新してFireWire 800とMini DisplayPortを備えた新型Mac miniが登場 iMacの発表に合わせて、アップルがMac miniをフルモデルチェンジした。内部システムを一新して、新型MacBookと同じGeForceチップセットの採用がトピックだ。 アップルのエントリー向け小型デスクトップPC「Mac mini」がラインアップを一新した。ラインアップは従来と同じ2モデルで、最新のMac OS X LeopardとiLife'09がプリインストールされている。 http://rating5.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/rating?userID=lll_shift_lll http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f77318183 モデルチェンジでのポイントは、165.1(幅)×165.1(奥行き)×50.8(高さ)ミリ、約1.31キロのスクエアボディを継承しつつ、従来のインテル製チップセットからユニボディを採用した新型MacBookシリーズと同じ、NVIDIA製のチップセットに一新したことだ。具体的には、統合型チップセットのGeForce 9400Mを採用することで、3D描画性能が飛躍的に向上している。CPUはFSB 667MHzのCore 2 Duo 2.0GHz(MB139J/A)/Core 2 Duo 1.83GHz(MB138J/A)から、FSB 1066MHzのCore 2 Duo 2.0GHz(3Mバイトの2次キャッシュ)に統一され、光学ドライブも最大8倍速の2層記録対応SuperDrive(DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW)が両モデルで搭載された。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1023445325 http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f74177301 一方、メモリは上位の「MB464LL/A」が2Gバイト、下位モデルの「MB463LL/A」が1Gバイト(いずれもDDR3-1066対応)となり、最大4Gバイトまで増設可能になった。また、HDDも320Gバイトと120Gバイト(ともに5400rpm)に増量された。細かいところでは、別売のDual-Link DVI Adapterを利用することで、最大2560×1600ドット表示まで可能になったり、メインメモリと共有のグラフィックスメモリがそれぞれ256Mバイトと128Mバイトとなったりという違いがある。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1223389882 http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f76807283 インタフェースの強化/変更も多く、新モデルではFireWire 800、5基のUSB 2.0、Mini DisplayPort、Mini-DVI(DVIへの変換アダプタが付属)となった。通信系はギガビット対応の有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト対応)、Bluetooth 2.1+EDRで、USB接続のFAXモデムがオプションで提供されるのは従来通りだ。 価格は上位モデルが799ドル、下位モデルが599ドルで、キーボードやマウスだけでなく、本モデルからApple Remoteも別売となった。直販のApple StoreではCPUをCore 2 Duo 2.26GHz(+150ドル)、メモリを4Gバイト(+100ドル)に交換することが可能だ。 なお、Mac miniの新モデルが登場し、受注が開始された。直販価格はMB464LL/Aに相当する上位のMB464J/Aが8万9800円、MB463LL/Aに相当する下位のMB463J/Aが6万9800円で、いずれも24時間以内に出荷となっている。直販でのアップグレードは、Core 2 Duo 2.26GHzが1万6590円、4Gバイトメモリ(2Gバイト×2)が1万80円の増額となる。
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2009.03.04.Wed blog
blogの始まりは、自分が気になったニュースやサイトなどのURLを、寸評つきで紹介した英語のものとされる。その後、Blogger、Movable Typeなどのblog用のツールが出現した。米英によるイラク侵攻においてイラクから更新されるblogが話題となり、その知名度を大きく引き上げる結果となった。 現在、より頻繁に用いられている広義には作者の個人的な体験や日記、特定のトピックに関する必ずしもウェブに限定されない話題などのような、時系列で比較的頻繁に記録される情報についてのウェブサイト全般を含めてblogと呼称する。このようなウェブサイトの作成機能を提供するソフトウェアやサービスなどを指して呼ぶ場合もある。また、blogの他にもSNSや口コミメディアを総称してCGMと呼ぶこともある。 ウェブサイトとしての体裁は主として管理者が記事を投稿する私的ニュースサイト、あるいは日記的なものが多い。blogを投稿する特定の方法に限定されないが、blog向けのソフトウェアがあり、それをレンタルやダウンロードをして使えば、HTMLを知らなくてもウェブブラウザから手軽に情報の発信・更新ができる。レンタルのものにはパソコン以外に携帯電話などモバイル通信端末のインターネット機能を用いて外出先などから手軽に更新できるものも多い。それぞれの項目にはタイトルがつけられ、時間軸やカテゴリで投稿を整理、分類する構造となっている。用途は広く、個人の日記的なものから、手軽な意見表明の場として、時事問題などについて論説するものもある。 トラックバック機能などを通じて形成されるコミュニティを指してblog界 (Blogosphere) とも呼ばれる。blogの更新者は有名人から一般市民まで様々であるが、彼らblogの更新者のことを一般にブロガー (blogger) と呼ぶ。 知識や意欲がない者や、時には触法行為など何らかの問題のある意図を持っている者などでも簡単に開設できてしまうために、情報発信者の裾野が広がると共に情報の質的な低下や倫理観の欠如などの弊害が顕著となった。多くのblogは日記形式である為、個人的な日記に書くような気軽な感覚で、普段では言えないような自身の不道徳な行為(タブーに関する発言など)、企業の内部情報や機密情報なども暴露してしまう場合(内部告発とは似て非なること)がある。
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2009.03.04.Wed lll_shift_lll
http://lllshiftlll.jugem.jp http://ameblo.jp/lllshiftlll http://lllshiftlll.seesaa.net http://lllshiftlll.blogspot.com http://lllshiftlll.at.webry.info http://lllshiftlll.blog100.fc2.com http://d.hatena.ne.jp/lll_shift_lll http://lllshiftlll.blog.so-net.ne.jp http://blog.livedoor.jp/lll_shift_lll http://blogs.yahoo.co.jp/lll_shift_lll http://blog.goo.ne.jp/lll_shift_lll_001 http://lllshiftlll.cocolog-nifty.com/lll_shift_lll/
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